7月1日のビットコインの動向、過度な警戒感はやや後退か
2022.07.01田代昌之
2024.01.31
1月31日10時時点のライトコイン(LTC)の価格は9900円台で推移している。
暗号資産市場全体の時価総額は1兆6500億ドル(Coin Market Cap)と前日から減少している。ビットコインのハッシュレート(採掘速度)は再度上昇に転じて最高値に接近、主要取引所の出来高も増加に転じている(Blockchain.com)。ビットコイン(BTC)のドミナンス(暗号資産市場全体に占めるビットコインの時価総額の割当)は、TradingViewのデータによると52.4%で推移している。
ライトコインは2024年1月1日に1.03万円からスタート、その後1万円を割り一時8800円まで値を下げた。直近は買い戻しが広がり再度1万円まで浮上したが、ビットコインや主要アルトコインの上昇とは対照的に、ライトコインの上げ幅は限定的となっている。2023年10月以降、9000円から1.2万円のレンジ内での推移が続いている。
ライトコインは、PoW銘柄の一つで2011年10月開始以来3度の半減期を迎えている。2023年8月2日に報酬が12.5LTCから6.25LTCに減少した。ビットコインプロトコルからフォークしたP2P型の暗号資産で、ビットコインに次ぐ長い歴史を持つ。ビットコインが「価値の保存」の媒体として進化したのに対し、LTCは日常的な取引で使用されることを前提に作られたため「金であるビットコインに対して、ライトコインは「銀」だと言われ、ビットコインを補完するための存在であることがしばしば強調されている。