10月10日のアスターの動向、6円台で推移
2023.10.10
10月10日14時時点のアスター(ASTAR)の価格は6円台で推移している。
国内連休中の米国株式市場のダウ平均は7日に288.01ドル高、9日に197.07ドル高と連日上昇。9月雇用統計では失業率が予想を上回ったほか賃金の伸びが鈍化したことを受けて金利の上昇が限定的となり、ソフトランディング期待を受けた買いも強まった。中東の地政学的リスク上昇を警戒する動きもあったが、連邦準備制度理事会(FRB)のジェファーソン副議長が政策を慎重に進める余地があると発言し、金利高懸念が後退して買戻しに拍車がかかった。ナスダック総合指数も上昇、堅調な値動きとなった米株市場を受けて、本日の日経平均は上昇スタートとなった。その後もプラス圏で堅調な展開となっている。
暗号資産市場全体の時価総額は1兆706億ドル(Coin Market Cap)と前週末から横ばいで推移している。ビットコインのハッシュレート(採掘速度)は再度年初来高値を更新して右肩上がりで推移する一方で、主要取引所の出来高は増加に転じている(Blockchain.com)。ビットコイン(BTC)のドミナンス(暗号資産市場全体に占めるビットコインの時価総額の割当)は、TradingViewのデータによると51.3%で推移している。
アスター(ASTAR)は2023年に入って暗号資産相場の盛り上がりとともに2月には高値15円まで急騰した。ただ、4月後半から軟調に推移して6月に入ってSECのPoSコインに対する規制発言を受けて一時4.8円台まで急落した。その後は、買い戻しが優勢となり6.5円付近まで回復、全体相場がさえない中8月後半には一時9.9円まで上げ幅を広げた。しかし、9月以降は買いが続かず利食い売りが優勢に、10月に入って7円を割った。本日は6.5円でスタートした後、軟調推移となっている。
Astar Networkの開発を主導するステイクテクノロジーズは9月、イーサリアムのレイヤー2となる「Astar zkEVM Powered by Polygon」の提供予定を発表した。「Astar zkEVM」提供にあたり、ポリゴンラボと協業し、ゼロ知識証明を活用した「Polygon CDK」によって開発されるようだ。「Astar zkEVM」は、アスターネットワークの相互運用性に加え、高度な処理能力・拡張性・安全性・UXを実現できるという。ガス代については、テストネットにおいてはイーサ(ETH)を用いる。
Astar Networkは、日本発のパブリックブロックチェーンである。Polychainのほか、Crypto.com Capital、などの大手暗号資産ファンド、Ethereum及びPolkadotを創業したGavin Wood氏、などから資金を調達している。ガバナンストークンである「ASTR」は、大手仮想通貨取引所のBinance、OKEx、バイナンスUS、などに上場している。