10月19日のフィスココインの動向、FSCCレンディングは2024年末の目標を既に達成、著名投資家はっしゃん氏との XBRL 決算速報システム等のステーキング募集開始
2023.10.19
10月19日9時時点のフィスココイン(FSCC)の価格は87円台で推移している。
前日18日の米国株式市場のダウ平均は13.11ドル高(-0.98%)と反落。中東情勢の緊迫化を警戒した売りが優勢に。さらに、原油高が警戒されたほか、連邦準備制度理事会(FRB)が公表した地区連銀経済報告(ベージュブック)で国内経済の底堅さが再確認されたため長期金利が一段と上昇し、ハイテク株を中心に売られた。ナスダック総合指数は大幅続落、主要株式指数が終日軟調に推移した米株市場を横目に、本日の日経平均は下落スタートとなった。その後もマイナス圏で堅調な展開となっている。
暗号資産市場全体の時価総額は1兆800億ドル(Coin Market Cap)と前日から横ばいで推移している。ビットコインのハッシュレート(採掘速度)は再度年初来高値を更新して右肩上がりで推移する一方で、主要取引所の出来高は増加に転じている(Blockchain.com)。ビットコイン(BTC)のドミナンス(暗号資産市場全体に占めるビットコインの時価総額の割当)は、TradingViewのデータによると52.1%で推移している。
1月1日の始値275円を付けて以降フィスココインは右肩下がりの推移が続いていた。6月に入って米証券取引委員会(SEC)の規制発言を受けてPoSコインの連れ安となり一時113円台まで下落。ただ、買い戻しが広がり7月にかけて200円まで急回復した。しかし、買いは続かずじりじりと下げ幅を広げて直近は100円を下回り、80円台後半で推移している。本日は87円でスタートした後、こう着感の強い値動きとなっている。
FSCC の利用範囲の拡大を目指しているFDAPは、FSCCレンディングの枚数を需給逼迫施策のKPIの1つとして重視している。10 月 13 日時点で 424,551.80340620FSCC(浮動枚数に占める割合 5.2%)がレンディングの対象となっており、2024年末の目標(420,000FSCC)を既に達成した格好となった。また、FSCCレンディングは10月17日に第33回募集をスタートしており、貸借料率は49.38%となっている。
そのほか、フィスコは2023年9月26日、FSCCの保有者に対して最大で5,000個(50万株、新株予約権1個につき100株)の新株予約権を発行することを発表した。フィスコが保有するFSCCの一部を売却し、新株予約権の割当てによる資金調達を行うことで、投資ツールや案件開発を加速させ、企業成長や企業価値の向上につなげていく。同スキームにおいて、投資家Vtuberはっしゃん氏との共同開発ツール「決算書XBRL による決算速報、時系列決算表示システム」についてのステーキング募集がスタートした。投資家はステーキングに応募することで、将来開発される「決算書 XBRLによる決算速報、時系列決算表示システム」の無料使用が可能になる。ステーキングにて応募いただいた金額が、開発資金に充当される仕組みになっている。