10月20日のエンジンコインの動向、30円台で推移
2023.10.20
10月20日10時点のエンジンコイン(ENJ)の価格は30円台で推移している。
20日の米国株式市場のダウ平均は250.91ドル安(-0.75%)、ナスダック総合指数は128.13ポイント安(-0.96%)、S&P500は36.60ポイント安(-0.85%)とそれぞれ続落。連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長が長期債利回りの上昇で利上げの必要性が低下する可能性に言及した。ただ、高いインフレが依然リスクで、経済の強さが続いた場合は追加利上げが正当化されるとの見解を示すなど、利上げ終了が示唆されず長期金利が再び上昇するに連れて警戒感から売りに転じた。終盤にかけて主要株式指数が下げ幅を拡大した米株市場を横目に、日経平均は265.73円安の31164.89円と続落してスタート。その後もマイナス圏で軟調に推移した。
暗号資産市場全体の時価総額は1兆900億ドル(Coin Market Cap)と前日からやや増加している。ビットコインのハッシュレート(採掘速度)は再度年初来高値を更新して右肩上がりで推移する一方で、主要取引所の出来高は増加に転じている(Blockchain.com)。ビットコイン(BTC)のドミナンス(暗号資産市場全体に占めるビットコインの時価総額の割当)は、TradingViewのデータによると52.2%で推移している。
エンジンコインは、2023年1月1日に始値31円を付けた後、暗号資産市場の盛り上がりに連れて3月には一時75円台まで上昇した。その後は軟調な展開となり、6月にはSECの規制動向を受けて暗号資産市場が急落、一時32円まで下げ幅を広げた。7月にかけて買い戻しが広がり46円付近まで回復したが、その後は同水準でもみ合う展開となっていた。ただ、8月以降再度売り優勢の展開となり40円を割る展開に。直近は30円まで下落しており、本日は30円で軟調な値動きとなっている。
Enjinはシンガポールを拠点とするテクノロジー企業で、ゲームコミュニティ構築のためのサービスやブロックチェーンゲーム開発者向けのサービスを提供している。また、ERC-1155トークンの形でEthereumのデジタル資産をサポートするウェブインタフェースに基づいたツール群を提供している。Ethereumベースの暗号通貨で、現在までに10億以上のEnjin搭載ブロックチェーンアセットがすでに作成されている。