10月4日のモナコインの動向、60円台で推移
2023.10.04
10月4日10時時点のモナコイン(MONA)の価格は60円台で推移している。
前日3日の米国株式市場のダウ平均は430.97ドル安(-1.29)と大幅続落。金利上昇を警戒した売りが続いた。また、8月JOLT求人件数が減少予想に反して増加に転じたため強い労働市場を受けて連邦準備制度理事会(FRB)が追加利上げに踏み切るとの観測が強まり、更なる売りに拍車がかかった。さらに、マッカーシー下院議長が解任されるリスクが上昇し政局不安が売り材料になり終日軟調に推移。ナスダック総合指数も大幅続落、主要株価指数がそろって下落した米株市場を受けて、本日の日経平均は下落スタートとなった。その後はマイナス圏で推移している。
暗号資産市場全体の時価総額は1兆815億ドル(Coin Market Cap)と前日からやや減少している。ビットコインのハッシュレート(採掘速度)は右肩上がりで推移する一方で、主要取引所の出来高は低水準で推移している(Blockchain.com)。ビットコイン(BTC)のドミナンス(暗号資産市場全体に占めるビットコインの時価総額の割当)は、TradingViewのデータによると50.4%で推移している。
モナコインは、2023年に入って暗号資産市場全体の盛り上がりを追い風にじりじりと上げ幅を広げ、2月8日に年初来高値100円をつけた。その後5月に下げ幅を広げ、6月にはSECの規制強化の動向を受けてモナコインも連れ安となり一時50円を割った。ただ、PoSコインなどのアルトコインと比較して下げ幅は限定的となり、7月末にかけて買い戻しが広がり一時80円まで回復した。しかし、8月に入って利食い売りが優勢となり56円まで下落すると、その後は60円付近でのもみ合い展開となった。9月には70円台まで急騰した場面があったが、買いは続かず上げ幅を縮小して60円付近での推移に。本日は60円でスタートした後、小動きとなっている。
モナコインは、数少ないPoW銘柄の一つである。日本の掲示板「2ちゃんねる」で有名なアスキーアート「モナー」をモチーフにして2013年12月に誕生した国産暗号資産(仮想通貨)。最近では、トークン発行プラットフォームであるMonapartyを用いたNFTやFTの発行、購入手段としての利用が増えてきている。2023年10月頃に3度目の半減期を控えている。