11月11日のイーサリアムの動向、48万円付近まで上昇、上値余地残る
2024.11.11
11月11日8時時点のイーサリアム(ETH)の価格は48万円付近まで上昇している。
先週末の米国市場のダウ平均は259.65ドル高の43,988.99ドル、ナスダックは17.32pt高の19,286.78ptで取引を終了した。次期大統領に選出されたトランプ氏の成長優先する政策を期待した買いが一段と強まり、寄り付き後、上昇。さらに、ミシガン大消費者信頼感指数が予想を上回ると、成長期待に相場は続伸した。長期金利の低下も支援し、相場は過去最高値を更新した。
暗号資産市場全体の時価総額は2兆6900億ドル(Coin Market Cap)と前日から増加している。ビットコインのハッシュレート(採掘速度)は過去最高値を更新、主要取引所の出来高はさえない(Blockchain.com)。ビットコイン(BTC)のドミナンス(暗号資産市場全体に占めるビットコインの時価総額の割当)は、TradingViewのデータによると59.0%で推移している。
イーサリアムは、5月下旬に米国でイーサリアムの現物ETF上場申請に関して、証券取引所側がSECから主要な提出書類を更新するよう突然求められていることが報じられると62万円まで急騰し、その後承認されると高値圏でもみ合う展開となった。ただ、その後はじりじりと上げ幅を縮小すると、7月末から8月初週にかけて全体相場に連れて急落、一時31万円台まで値を下げた。11月に入って大統領選挙でトランプ氏の勝利が確定すると暗号資産業界全体が盛り上がり、ビットコインが過去最高値を更新。イーサリアムも連れ高となって48万円付近まで上昇しているが、最高値62万円付近までは依然として上昇余地が残っている。今後は、アルトコインへの資金流入が続くか注目しておきたい。
英金融大手スタンダードチャータード銀行(SCB)は価格予想に関して、2024年末までであれば8,000ドル(約124万円)、25年末までであれば1.4万ドル(約218万円)がターゲットになるとの見方を示している。