12月23日のイーサリアムの動向、上昇も過去最高値を超えられない状況
2024.12.23
12月23日8時時点のイーサリアム(ETH)の価格は51万円付近で推移している。
先週末の米国市場のダウ平均は498.02ドル高の42,840.26ドル、ナスダックは199.83pt高の19,572.60ptで取引を終了した。一部ハイテク株に売りが先行し寄り付きこそ下落したものの、11月個人消費支出(PCE)価格指数がインフレ抑制の進展を示唆したことを支えに上昇した。ダウ平均は一時前日比で800ドル超上昇する場面があったが、本日は株価指数先物と株価指数オプション、個別株オプションの満期日が重なる「トリプルウィッチング」にあたり持ち高調整の売りが見られたほか、政府閉鎖の可能性が投資家心理の重石となり、午後に入り伸び悩んだ。
暗号資産市場全体の時価総額は3兆4500億ドル(Coin Market Cap)で推移している。ビットコインのハッシュレート(採掘速度)は過去最高値を更新、主要取引所の出来高はさえない(Blockchain.com)。ビットコイン(BTC)のドミナンス(暗号資産市場全体に占めるビットコインの時価総額の割当)は、TradingViewのデータによると58.9%で推移している。
イーサリアムは、5月下旬に米国でイーサリアムの現物ETF上場申請に関して、証券取引所側がSECから主要な提出書類を更新するよう突然求められていることが報じられると62万円まで急騰し、その後承認されると高値圏でもみ合う展開となった。ただ、その後はじりじりと上げ幅を縮小すると、7月末から8月初週にかけて全体相場に連れて急落、一時31万円台まで値を下げた。11月に入って大統領選挙でトランプ氏の勝利が確定すると暗号資産業界全体が盛り上がり、ビットコインが過去最高値を更新。イーサリアムも連れ高となって上昇しているが、最高値62万円まではあと一歩届いていない。今後、アルトコインへの資金流入が続くか注目しておきたい。
英金融大手スタンダードチャータード銀行(SCB)は価格予想に関して、2024年末までであれば8,000ドル(約124万円)、25年末までであれば1.4万ドル(約218万円)がターゲットになるとの見方を示している。