12月22日のイーサリアムの動向、31万円台で推移

2023.12.22

12月22日9時時点のイーサリアム(ETH)の価格は31万円付近で推移している。

前日21日の米国株式市場のダウ平均は322.35ドル高(+0.87%)と反発。7-9月期国内総生産(GDP)・個人消費、価格指数確定値の予想外の下方修正を受けて来年の利下げ観測が強まった。同時に、週次新規失業保険申請件数が予想外に減少し、長期金利上昇で上値も限定的となった。ただ、マイクロンやカーニバルなどの良好な決算を好感し下値も底堅く、終盤にかけて上げ幅を拡大。ナスダック総合指数も大幅反発、主要株価指数がそろって上昇した米株市場を横目に、日経平均は上昇スタート。ただ、上値の重い展開となっている。

暗号資産市場全体の時価総額は1兆6600億ドル(Coin Market Cap)と前日から増加している。ビットコインのハッシュレート(採掘速度)は再度上昇に転じる一方で、主要取引所の出来高は増加基調にある(Blockchain.com)。ビットコイン(BTC)のドミナンス(暗号資産市場全体に占めるビットコインの時価総額の割当)は、TradingViewのデータによると53.2%で推移している。

イーサリアムは、2023年に入ってから右肩上がりで上昇している。6月に入って米証券取引委員会(SEC)のPoS銘柄への規制発言を受けて、イーサリアムも証券性の懸念から一時22万円まで下落したが、その後は10月末まで22万円から28万円のレンジでもみ合う展開となった。ただ、11月に入ってビットコインの急騰に連れ高となって上昇、さらにブラックロックがイーサリアムの現物ETFの申請準備をしていることが明らかとなり、一時34万円台まで急伸。直近は利食い売りが広がっているものの、本日は31.8万円台で推移している。

イーサリアムでは「上海」アップグレードが実装されて以降、ステーキングコントラクトにロックアップされているETHとステーキング報酬が出金可能となった。上海アップデートから現時点までのイーサリアム(ETH)のネットステーキング量は、907万ETHで増加しており、出金が765万ETH、入金が1671ETH(トークンアンロックスより)となっている。前日のネットステーキング量は、2.9万ETHとなっており、出金が3.9万ETH、入金が6.8万ETHで、引き続き新規にステーキングを実施するユーザーが増加している。ステーキングのAPRは4.32%で推移。

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