12月6日のイーサリアムの動向、ビットコインに連れ高となり年初来高値更新
2023.12.06
12月6日10時時点のイーサリアム(ETH)の価格は33万円で推移している。
前日5日の米国株式市場のダウ平均は79.88ドル安(-0.22%)と続落。JOLT求人件数が予想を下回り労働市場の鈍化が明らかになり、景気減速を警戒した売りが広がった。ただ、長期金利の低下でハイテク株は買い戻され、ナスダックは上昇に転じて相場の下値を支えた。まちまちとなった米株市場を受けて、日経平均は前日比153.10円高の32928.92円と4日ぶり反発して取引を開始した。その後は、プラス圏での推移となっている。
暗号資産市場全体の時価総額は1兆6000億ドル(Coin Market Cap)と前日から増加した。ビットコインのハッシュレート(採掘速度)は最高値を更新して右肩上がりで推移している一方で、主要取引所の出来高は再度増加基調にある(Blockchain.com)。ビットコイン(BTC)のドミナンス(暗号資産市場全体に占めるビットコインの時価総額の割当)は、TradingViewのデータによると55.1%で推移している。
イーサリアムは、2023年に入ってから右肩上がりで上昇している。6月に入って米証券取引委員会(SEC)のPoS銘柄への規制発言を受けて、イーサリアムも証券性の懸念から一時22万円まで下落したが、その後は22万円から28万円のレンジでもみ合う展開となっている。直近はビットコインの急騰に連れ高となって上昇、さらにブラックロックがイーサリアムの現物ETFの申請準備をしていることが明らかとなり、32万円台まで急伸。12月には入ってからも暗号資産市場への追い風は続き、本日は33.6万円を付けて年初来高値を更新した。
イーサリアムでは「上海」アップグレードが実装されて以降、ステーキングコントラクトにロックアップされているETHとステーキング報酬が出金可能となった。上海アップデートから現時点までのイーサリアム(ETH)のネットステーキング量は、902万ETHで増加しており、出金が695万ETH、入金が1597万ETH(トークンアンロックスより)となっている。前日のネットステーキング量は、11.9万ETHとなっており、出金が5.7万ETH、入金が17.7万ETHで、直近の上昇に伴って新規にステーキングを実施するユーザーが増加してきている。ステーキングのAPRは4.33%で推移。