12月8日のトロンの動向、15円台で推移

2023.12.08

12月8日9時時点のトロン(TRX)の価格は15円台で推移している。

前日7日の米国株式市場のダウ平均は62.95ドル高(+0.17%)と反発。連邦準備制度理事会(FRB)の利上げ終了期待に買いが続いた。特に、AI(人工知能)技術への期待再燃で半導体銘柄を中心にハイテク株が強く、相場全体の上昇を後押しした。ナスダック総合指数は大幅反発、主要株価指数がそろって上昇した米株市場を横目に、日経平均は下落スタートとなり、マイナス圏での推移となっている。

暗号資産市場全体の時価総額は1兆6000億ドル(Coin Market Cap)と前日から横ばいで推移している。ビットコインのハッシュレート(採掘速度)は最高値を更新して右肩上がりで推移している一方で、主要取引所の出来高は再度増加基調にある(Blockchain.com)。ビットコイン(BTC)のドミナンス(暗号資産市場全体に占めるビットコインの時価総額の割当)は、TradingViewのデータによると54.0%で推移している。

1月25日にZaifに上場したトロンは、3月に安値7.4円をつけたが、その後は買い優勢の展開が続いた。SECの規制発言などを受けて6月10日には暗号資産市場全体が軟調に推移したが、トロンは9.4円までの下落にとどまった。その後、上げ幅を広げ、11月に入ってビットコインや主要アルトコインの上昇に連れ高となり、一時18円まで上昇。チャートを確認してみると、依然として長期的に右肩上がりに推移している。ただ、直近はビットコインが年初来高値を更新するなか、上げ幅は限定的となっており、15円付近でもみ合う展開が続いている。

トロンは、2017年にTRON Foundationで発行された暗号資産で現在はDAOによる運用に移行している。TRON FoundationはJustin Sunが2017年に立ち上げた非営利組織で、ある。イーサリアムと同様に、スマートコントラクトを利用して独自トークンを発行し、アプリケーション(DApps)の開発が行える。現在は、多くのゲームアプリなどのDAppsがTRXを基盤にして開発・配信されている。トロンでは、ブロックチェーン技術の特性を、デジタルコンテンツを配信する場に活用している。

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