2月2日のイーサリアムの動向、33万円付近で推移
2024.02.02
2月2日13時時点のイーサリアム(ETH)の価格は33万円付近で推移している。
前日1日の米国株式市場のダウ平均は369.54ドル高(+0.97%)と反発。昨日の大幅下げの反動に加えて、長期金利の低下を好感した買いに、相場は終日堅調に推移した。イスラエル、ハマス停戦の可能性との報道も一段の買い材料となり、終盤にかけて上げ幅を拡大した。主要株価指数がそろって上昇した米株市場を横目に、日経平均は堅調に推移している。
暗号資産市場全体の時価総額は1兆6500億ドル(Coin Market Cap)と前日から増加している。ビットコインのハッシュレート(採掘速度)は再度上昇に転じて最高値を更新、主要取引所の出来高は低下傾向にある(Blockchain.com)。ビットコイン(BTC)のドミナンス(暗号資産市場全体に占めるビットコインの時価総額の割当)は、TradingViewのデータによると52.6%で推移している。
イーサリアムは、1月1日に32万円を付けて2024年をスタート。その後、もみ合い展開が続いていたが、米国でビットコイン現物ETFが承認されてビットコインが急騰すると、イーサリアムも連れ高となり一時39万円まで上げ幅を広げた。13日以降は利食い売りが広がり上げ幅を縮小したものの32万円付近で下げ止まり、再度反転して本日は33万円で推移している。
イーサリアムでは2023年に「上海」アップグレードが実装されて以降、ステーキングコントラクトにロックアップされているETHとステーキング報酬が出金可能となった。上海アップデートから現時点までのイーサリアム(ETH)のネットステーキング量は、983万ETHで増加しており、出金が964万ETH、入金が1948万ETH(トークンアンロックスより)となっている。前日のネットステーキング量は、12.5万ETHとなっており、出金が4万ETH、入金が16.5万ETHで、引き続き新規にステーキングを実施するユーザーが増加している。ステーキングのAPRは3.84%で推移。
イーサリアムの次回大型アップグレード「Dencun」は2024年中に実施される予定で、Dencunでは、レイヤー2(L2)のトランザクション手数料削減やネットワーク全体の効率性向上などの改善が行われる。