2月21日のイーサリアムの動向、45万円付近で推移
2024.02.21
2月21日10時時点のイーサリアム(ETH)の価格は45万円付近で推移している。
連休明け20日の米国市場のダウ平均は64.19ドル安(-0.17%)と反落。半導体エヌビディアの21日の四半期決算発表を警戒した売りが広がったほか、その後も経済指標の冴えない結果を受けて成長減速を懸念した売り圧力も強まった。特にハイテクでの調整売りが続き上値を抑制、相場は終日軟調に推移した。ナスダック総合指数も反落、主要株価指数がそろって下落した。本日の日経平均株価はやや軟調に推移している。
暗号資産市場全体の時価総額は1兆9900億ドル(Coin Market Cap)とやや増加している。ビットコインのハッシュレート(採掘速度)は最高値を更新する一方で、主要取引所の出来高は増加に転じている(Blockchain.com)。ビットコイン(BTC)のドミナンス(暗号資産市場全体に占めるビットコインの時価総額の割当)は、TradingViewのデータによると53.1%で推移している。
イーサリアムは、1月1日に32万円を付けて2024年をスタート。その後、もみ合い展開が続いていたが、米国でビットコイン現物ETFが承認されてビットコインが急騰すると、イーサリアムも連れ高となり一時39万円まで上げ幅を広げた。13日以降は利食い売りが広がり上げ幅を縮小したものの32万円付近で下げ止まり、再度急速に買い戻しが向かい40万円を突破すると、本日は45万円まで上げ幅を広げる展開となっている。
イーサリアムでは2023年に「上海」アップグレードが実装されて以降、ステーキングコントラクトにロックアップされているETHとステーキング報酬が出金可能となった。上海アップデートから現時点までのイーサリアム(ETH)のネットステーキング量は、1100万ETHで増加しており、出金が1035万ETH、入金が2137万ETH(トークンアンロックスより)となっている。前日のネットステーキング量は、1.3万ETHとなっており、出金が3.1万ETH、入金が4.4万ETHで、引き続き新規にステーキングを実施するユーザーが増加している。ステーキングのAPRは3.69%で推移。
イーサリアムの次回大型アップグレード「Dencun」は2024年中に実施される予定で、Dencunでは、レイヤー2(L2)のトランザクション手数料削減やネットワーク全体の効率性向上などの改善が行われる。