2月28日のFC琉球コイン動向、0.3円付近で推移
2025.02.28

2月28日8時時点のFC琉球コイン(FCR)の価格は0.3円付近で推移している。
前日27日のダウ平均は193.62ドル安の43239.50ドル、ナスダックは530.84pt安の18544.42ptで取引を終了した。半導体エヌビディアの決算を好感した買いに、寄り付き後、上昇。その後、連邦準備制度理事会(FRB)高官のタカ派発言や10-12月期国内総生産(GDP)価格指数改定値が予想外に上方修正されたためインフレ懸念が強まったほか、トランプ大統領がカナダやメキシコ、中国に対する関税を計画通り発動すると再表明したため警戒感が一段と強まり下落に転じた。ナスダックもエヌビディアがけん引し下落に転じ終盤にかけ相場は下げ幅を拡大し、終了。
暗号資産市場全体の時価総額は2.8兆ドル(Coin Market Cap)で推移している。ビットコインのハッシュレート(採掘速度)は右肩上がりの推移を継続、主要取引所の出来高はさえない(Blockchain.com)。ビットコイン(BTC)のドミナンス(暗号資産市場全体に占めるビットコインの時価総額の割当)は、TradingViewのデータによると60.8%で推移している。
FC琉球コインは2024年末にかけて全体相場が盛り上がる中、0.34円付近まで上昇したが、上げ幅は限定的で盛り上がりに欠けている。2025年に入ると売り優勢の展開が続いて0.3円を割って、直近は0.22円付近で推移していた。個別材料では、2月21日にFC琉球がFC琉球コミュニティ通貨「ベーにょ」運用終了を発表した。3月をもって運用を停止するようだが、「ベーにょ」の残高は3月のホームゲーム会場にて一定の比率でFCRコインへの交換を受け付ける予定。
FC琉球コインは、沖縄初のJリーグ加盟サッカークラブ、FC琉球の運営会社が発行するERC-20トークンである。トークンパートナーとしての権利、選手やチームへの投げ銭、クラブ運営における投票への参加権などを用途として発行されている。2022年4月27日から5月18日の期間、GMOコインを通じてIEOを実施し、総発行量10億FCRの45%となる4.5億FCRを10億3950万円で販売し、資金調達に成功した。募集価格は1FCRあたり2.2円で、募集1口あたり2,500FCR(5,500円)、最大申込口数は9,000口=2,250万FCR(4,950万円)だった。