1月12日のイーサリアムの動向、連日上げ幅を広げる展開

2023.01.12

暗号資産市場全体の時価総額は8,876億ドル(Coin Market Cap)と前日から増加。ビットコインのハッシュレート(採掘速度)は直近のピーク付近で推移、取引所の出来高も大きく回復しているわけではない(Blockchain.com)。アルトコインのアバランチ(AVAX)やフレア(FLR)は大幅上昇しており、アバランチについては、アマゾンのクラウドサービスAWSがAva Labsと連携し、ノード運用やdAppsの構築に対応するという発表が出た。ビットコインも買い優勢の展開が続いて240万円台に到達した。

1月12日10時時点のイーサリアム(ETH)の価格は180,000円水準(Zaif)で推移している。本日は、始値17万円台でスタート、その後は買いが広がり高値18.5万円まで値を伸ばした。イーサリアムの開発者は先週、「Shanghai」の公開テストネットについて、立ち上げ目標時期を2月上旬に設定することを再確認。「Shanghai」では、イーサリアムのステーキングコントラクトにロックアップされている1,560万ETHとステーキング報酬が出金可能になる予定だ。売り圧力につながることを懸念する声もある一方で、新たなステーキング参加者も呼び込めるのではないかと予測する意見も存在している。

インフレピークアウト期待などによって上昇した米国株を受けて暗号資産市場も上昇する銘柄が散見されており、イーサリアムも同様の動きとなっている。テクニカル面では、昨年11月以降、15万円から18万円のレンジ相場を上に抜け、100日移動平均線も突破。目先のターゲットは200日線付近の20万円台、ここを上抜けると24万円付近までは抵抗帯が存在しない。本日12日に米12月消費者物価指数の発表を控えており、結果発表が終了して以降、上値を追う展開になるか注目しておきたい。

※チャートはETH/JPYの日足、9日MA、25日MA、50日MA

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