7月1日のビットコインの動向、過度な警戒感はやや後退か
2022.07.01田代昌之
2024.04.15
4月15日9時時点のライトコイン(LTC)の価格は1.2万円台で推移している。
暗号資産市場全体の時価総額は2兆3900億ドル(Coin Market Cap)と前週末から減少している。ビットコインのハッシュレート(採掘速度)は右肩上がりでの推移が続く中、主要取引所の出来高は反発して上昇傾向にある(Blockchain.com)。ビットコイン(BTC)のドミナンス(暗号資産市場全体に占めるビットコインの時価総額の割当)は、TradingViewのデータによると55.7%で推移している。
ライトコインは2024年1月1日に1.03万円からスタートしたが、一時8800円まで値を下げた。2月は買い戻しが広がり1万円まで浮上したものの、ビットコインや主要アルトコインの上昇とは対照的に上げ幅は限定的となっていた。3月に入ると急騰して4月には1.7万円まで上昇したが、買いは続かず、直近は地政学リスクの高まりを受けてアルトコイン中心に大幅安となり1.1万円まで値を下げた。
ライトコインは、PoW銘柄の一つで2011年10月開始以来3度の半減期を迎えている。2023年8月2日に報酬が12.5LTCから6.25LTCに減少した。ビットコインプロトコルからフォークしたP2P型の暗号資産で、ビットコインに次ぐ長い歴史を持つ。ビットコインが「価値の保存」の媒体として進化したのに対し、LTCは日常的な取引で使用されることを前提に作られたため「金であるビットコインに対して、ライトコインは「銀」だと言われ、ビットコインを補完するための存在であることがしばしば強調されている。