4月1日のライトコインの動向、1.2万円付近で推移

2025.04.01

4月1日8時時点のライトコイン(LTC)の価格は1.2万円付近で推移している。

前日31日のダウ平均は417.86ドル高の42001.76ドル、ナスダックは23.7pt安の17299.29ptで取引を終了した。4月2日のトランプ政権による相互関税発表を控えた警戒感やロシア、ウクライナ停戦期待の後退に売られ、寄り付き後、下落。貿易摩擦が売り上げに響くとの懸念で、特にハイテクでの売りが加速し、ナスダックを押し下げた。その後、シカゴ購買部協会景気指数が予想外に上昇すると相場は下げ止まり、ダウは上昇に転じた。終盤にかけ、政府報道官が2日イベントでの発表の関税が国ベースになり、大統領がセクターごとの関税も時期は不透明だが公約していると述べると、さらに売りが後退。また、月末、期末で「ドレッシング買い」も強まったと見られ、ダウは続伸し、終盤にかけ上げ幅を拡大。ナスダックも下げ幅を縮小し、終了した。

暗号資産市場全体の時価総額は2.67兆ドル(Coin Market Cap)で推移している。ビットコインのハッシュレート(採掘速度)は右肩上がりの推移を継続、主要取引所の出来高はさえない(Blockchain.com)。ビットコイン(BTC)のドミナンス(暗号資産市場全体に占めるビットコインの時価総額の割当)は、TradingViewのデータによると62.2%で推移している。

ライトコインは昨年11月以降、トランプ氏当選による暗号資産業界盛り上がりとビットコインの上昇に連れ高となって2.2万円まで上げ幅を広げていた。年末にかけて上げ幅を縮小したが、2025年に入ると再度買い戻しが向かった2万円台に浮上した。直近は足元の暗号資産業界全体の軟調な動きに伴って1.4万円台まで値を下げており、前日にかけては1.2万円まで下げ幅を広げる展開となった。

ライトコインは、PoW銘柄の一つで2011年10月開始以来3度の半減期を迎えている。2023年8月2日に報酬が12.5LTCから6.25LTCに減少した。ビットコインプロトコルからフォークしたP2P型の暗号資産で、ビットコインに次ぐ長い歴史を持つ。ビットコインが「価値の保存」の媒体として進化したのに対し、LTCは日常的な取引で使用されることを前提に作られたため「金であるビットコインに対して、ライトコインは「銀」だと言われ、ビットコインを補完するための存在であることがしばしば強調されている。

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