4月15日のビットコインの動向、今週末に半減期控える

2024.04.15

4月15日9時時点のビットコイン(BTC)の価格は1000万円台で推移している。

前週末12日の米国市場のダウ平均は475.84ドル安(-1.24%)と大幅続落。冴えない銀行決算や中東情勢の緊迫化を警戒した売りが広がったほか、連邦準備制度理事会(FRB)の利下げ期待後退もさらなる売り圧力となり、終日軟調に推移した。ナスダック総合指数も大幅反落、主要株価指数がそろって下落した米株市場を横目に、日経平均株価は軟調な展開となっている。

暗号資産市場全体の時価総額は2兆3900億ドル(Coin Market Cap)と前週末から減少している。ビットコインのハッシュレート(採掘速度)は右肩上がりでの推移が続く中、主要取引所の出来高は反発して上昇傾向にある(Blockchain.com)。ビットコイン(BTC)のドミナンス(暗号資産市場全体に占めるビットコインの時価総額の割当)は、TradingViewのデータによると55.7%で推移している。

前週のビットコイン価格は、収書に東証スタンダード市場上場のメタプラネットが10億円分のBTC購入を取締役会で決議したと発表、価格は史上最高値を更新して1100万円に到達した。その後、ビットコイン現物ETFフローの悪化が相場の重石となるなか、米消費者物価指数(CPI)やFOMC議事録の発表を控えてやや軟調に推移。香港で現物ビットコインETFが今月15日にも承認されるとの見通しやバイナンスでクジラのBTC買いが観測されたことを背景に再度相場は反発した。ただ、休日にイランがイスラエルにミサイル・無人機を発射したことが伝わると地政学リスクが高まり1000万円を下回って一時950万円まで下落した。その後は買い戻しが向かい、再度1000万円台に浮上している。

今週末にはビットコインの半減期が控えている。半減期は4月20日ごろの予定となっており、マイナーの報酬は1BTC=3.125枚に減少する。ビットコイン現物ETFが承認されて以降大きなイベントとなるほか、半減期後には価格が大きく動く可能性もあるため、暗号資産投資家から最大の注目が集まっている。

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