5月22日のイーサリアムの動向、現物ETF承認期待急速に高まる

2024.05.22

5月22日8時時点のイーサリアム(ETH)の価格は1080万円台で推移している。

前日21日の米国市場のダウ平均は66.22ドル高(+0.17%)と反発。連邦準備制度理事会(FRB)高官が当分、政策金利を据え置く姿勢を繰り返した。ただ、同時に、利上げの可能性は少ないとの見方や小売り決算を好感した買いに相場は上昇に転じた。ハイテクは長期金利の低下が支援したほか、エヌビディア決算への期待を受けて終盤にかけて上げ幅を拡大し、ナスダックは過去最高値で終了、主要株価指数がそろって上昇した。

暗号資産市場全体の時価総額は2兆6000億ドル(Coin Market Cap)と前日から増加している。ビットコインのハッシュレート(採掘速度)は上昇一服感が台頭しているなか、主要取引所の出来高は上昇基調にある(Blockchain.com)。ビットコイン(BTC)のドミナンス(暗号資産市場全体に占めるビットコインの時価総額の割当)は、TradingViewのデータによると54.4%で推移している。

イーサリアムは、1月1日に32万円を付けて2024年をスタート。その後、米国でビットコイン現物ETFが承認されてビットコインが急騰すると、イーサリアムも連れ高となり39万円まで上げ幅を広げた。3月には60万円に到達して史上最高値を更新した。ただ、3月中旬から上げ幅を縮小して、直近は過熱感から50万円を割って直近は43万円まで下落していた。

前日にイーサリアム価格は前日比20%を超える上昇を見せた。米国でイーサリアムの現物ETF上場申請に関して、証券取引所側がSECから主要な提出書類を更新するよう突然求められていることが報じられた。専門家の承期予想が「75%」まで急上昇しており、承認の最終判断期日は5月23日に迎える。大統領選挙が控えて政治的な背景もあるようだ。

また、英金融大手スタンダードチャータード銀行(SCB)は、SECがイーサリアムの現物ETFを今週承認するだろうと予想している。価格予想に関しては、2024年末までであれば8,000ドル(約124万円)、25年末までであれば1.4万ドル(約218万円)がターゲットになるとの見方を示している。

そのほか、メルカリがアプリ内でイーサリアムの取引が可能になったことを発表、ビットコインに次ぐ2つ目の銘柄対応となった。メルカリで使わなくなったモノを売って得た売上金・ポイントを活用して、1円から購入できる。さらに、米共和党大統領候補のトランプ氏が暗号通貨による政治献金を受け付けると発表し、イーサリアムも対象となった。多くの材料が出てくる中、引き続き注目が集まりそうだ。

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