5月1日のビットコインの動向、950万円台で推移

2024.05.01

5月1日8時時点のビットコイン(BTC)の価格は950万円台で推移している。

前日の米国市場のダウ平均は570.17ドル安(-1.49%)と大幅反落。1-3月期雇用コスト指数が予想上回る伸びとなったため、利下げ期待の後退で売られた。また、4月シカゴ購買部協会景気指数や消費者信頼感指数が予想を大幅に下回ったためスタグフレーション懸念も再燃しさらなる売り圧力となった。終盤にかけては連邦公開市場委員会(FOMC)を警戒した売りも強まった。ナスダック総合指数も大幅反落、主要株価指数がそろって下落した。

暗号資産市場全体の時価総額は2兆2300億ドル(Coin Market Cap)と前日から横ばいで推移している。ビットコインのハッシュレート(採掘速度)は右肩上がりでの推移が続く中、主要取引所の出来高は減少している(Blockchain.com)。ビットコイン(BTC)のドミナンス(暗号資産市場全体に占めるビットコインの時価総額の割当)は、TradingViewのデータによると54.8%で推移している。

前週のビットコインは、週初は半減期を通過したことに加え、中東情勢緊迫化の後退から堅調に推移した。また、東証スタンダード上場のメタプラネットが10億円相当のBTCを購入したことも好感された。ただ、週半ばには、米10年債利回りが4.73%と昨年11月以来の最高水準となったことが重しとなり1000万円を割る展開となったほか、ブラックロックのビットコイン現物ETFへの流入が失速し、流出超過となったことも買い手控え要因となった。4月20日に4度目の半減期を記録している。

本日は1000万円を割って950万円台で推移している。前日には、香港証券取引所にビットコイン(BTC)とイーサリアム(ETH)に関する現物ETFが上場した。ただ、6つのビットコイン及びイーサリアムETFの初日の合計出来高は1,100万ドルで、米国のビットコインETF10銘柄の出来高(6.55億ドル)と比較すると需要は限定的だった。そのほか、米マイクロストラテジーは4月29日にビットコインの買い増しを発表している。122 BTCを買い増し、コストは780万ドルだったようだ。

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