5月15日のネクスコインの動向、47円台で推移

2023.05.15

5月15日18時時点のネクスコイン(NCXC)の価格は47円水準(Zaif)で推移している。

先週末12日の米株式市場でNYダウは5日続落。5月のミシガン大学消費者信頼感指数が発表され景気減速懸念が強まり、また、同指数の長期期待インフレ率を受け6月の利上げ停止期待が後退し、株価の重しとなった。ただ、バイデン大統領とマッカーシー下院議長の債務上限問題を巡る電話会談や会合予定が明らかになると、終盤にかけ下げ幅を縮小した。米株式相場を受けた今日の日経平均は158.74円高からスタート。円安・ドル高に振れたことが、東京市場で輸出株などの株価支援要因となった。その後も日経平均は底堅く推移した。前日のコインベースは4.99%安、マイクロストラテジーは5.70%安となった。

暗号資産市場全体の時価総額は1兆1423億ドル(Coin Market Cap)と前日からやや増加している。ビットコインのハッシュレート(採掘速度)は上昇一服感が台頭、主要取引所の出来高は横ばい推移が継続している(Blockchain.com)。ビットコイン(BTC)のドミナンス(暗号資産市場全体に占めるビットコインの時価総額の割当)は、TradingViewのデータによると48%で前日とほぼ変わらず。

2023年1月から軟調に推移してきたNCXCは、3月23日に一時30円まで下落する場面を見せた。その後は36円台から50円台のレンジでの横ばい推移を継続。2023年に入ってからの暗号資産全体の上昇とは対照的に冴えない展開が続いている。

ネクスコインは「株式会社ネクスグループ」が発行しているトークン。ネクスグループは、中期経営計画で25年11月期における達成目標として売上高25億円以上、営業利益率15%以上(3.75億円以上)、時価総額130億円以上などを掲げている。23年11月期見通しは売上高が14.7億円、営業利益1.5億円、現在の時価総額は51億円程度であり、それぞれ今後の急拡大を想定する形となっている。

計画の骨子は「成長分野への大きな転換」と「新技術と既存事業とのシナジーの創出」で、「ブロックチェーン」、「トークン」「メタバース」を掛け合わせたWeb3.0領域への事業を進める。具体的には、ネクスコイン(NCXC)を成長ポテンシャルの高い「GameFi」分野において、ユニークなスキームで活用することで、NCXC経済圏の拡大を目指し、同じく成長ポテンシャルの高い「メタバース」市場や「デジタルコンテンツ」市場への参入と事業の拡大を目指すとしている。

NCXCの発行総数は2000万枚で、公開時にすべてを発行している。ネクスコインは、ネクスグループの農業 ICT 事業「NCXX FARM」にて生産された青果もしくは加工品を購入する際、販売サイトでの決済手段として利用できる。また、株式会社ウェブトラベルにて旅行サービスの決済手段として採用したこともあり、今後もネクス製品やその他の事業のサービスの決済など利用範囲が拡充する見込みとなっている。そのほか、スマホアプリゲーム「SIX POKER」でネクスコインが活用されている。

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