5月19日のビットコインの動向、372万円台で推移
2023.05.19
5月19日15時時点のビットコイン(BTC)の価格は372万円水準(Zaif)で推移している。
18日の米株式市場でダウ平均は115.14ドル高(+0.34%)と続伸。週次失業保険申請件数の減少を受けた追加利上げ観測が序盤は上値を抑制した一方、マッカーシー下院議長が来週にも下院で債務上限問題を討議する見通しを示すと交渉妥結期待から強含んだ。ハイテク株は終日堅調で相場をけん引、終盤にかけて上げ幅を拡大した。ナスダック総合指数は+1.50%、フィラデルフィア半導体株指数(SOX)は+3.16%とそれぞれ大幅に続伸。米ハイテク株高や一段と進行した為替の円安を追い風に日経平均は273.43円高からスタートし、バブル崩壊後の最高値を更新した。一方、高値警戒感からの利益確定売りが上値を抑制したが、前引けにかけては再び騰勢を強めもみ合い展開が続いている。
暗号資産市場全体の時価総額は1兆1244億ドル(Coin Market Cap)と前日から横ばい推移を継続。ビットコインのハッシュレート(採掘速度)は最高値を更新した後上昇一服感が台頭、主要取引所の出来高は減少傾向となっている(Blockchain.com)。ビットコイン(BTC)のドミナンス(暗号資産市場全体に占めるビットコインの時価総額の割当)は、TradingViewのデータによると47.79%で推移している。
2023年1月から月足で陽線を4か月続けて形成したビットコインだが、5月現在は陰線を形成している。5月に入って上昇一服感が台頭しており、350万円台から400万円台のレンジ内でもみ合っている。直近の対ドルの価格推移を確認するとこう着感の強い展開がうかがえる一方で、対円チャートは円安進行によりやや値を広げていた。
本日のビットコインは始値377万円台でスタート、その後は売りが優勢となり安値366万円まで下げ幅を広げた。その後は買い戻しが優勢となり、372万円台で推移している。米長期金利が3.6%台まで上昇しており、リスク資産として認識されているビットコインにとっては重しとなっている。今夜はワシントンで開催されるカンファレンスで、パウエル米連邦準備制度(FRB)議長とバーナンキ元議長によるパネルが予定されている。昨今では複数の地区連銀総裁からタカ派的な発言が相次いでおり、パウエル議長の発言にはちゅうもくが集まりそうだ。