5月8日のトロンの動向、18円台で推移
2024.05.08
5月8日8時点のトロン(TRX)の価格は18円台で推移している。
前日7日の米国市場のダウ平均は31.99ドル高(+0.08%)と続伸。長期金利の低下や企業決算への期待で堅調に推移していたが、ミネアポリス連銀のカシュカリ総裁の発言を受けて利上げ継続への懸念が再燃し、終盤にかけて失速した。ハイテク株は下落に転じナスダック総合指数は反落、主要株価指数はまちまちで終了した。
暗号資産市場全体の時価総額は2兆3000億ドル(Coin Market Cap)と前日から減少している。ビットコインのハッシュレート(採掘速度)は上昇一服感が台頭している一方で、主要取引所の出来高は増加に転じている(Blockchain.com)。ビットコイン(BTC)のドミナンス(暗号資産市場全体に占めるビットコインの時価総額の割当)は、TradingViewのデータによると54.9%で推移している。
トロンは、1月1日に15円をつけてスタートした。1月10日に米国でビットコイン現物ETFが承認された後は連れ高となり一時16.9円をつけ、2月末には22円台まで上昇した。ただ、3月に入って利食い売りが広がり16円まで値を下げ、その後は18円付近でもみ合う展開となっていた。5月に入っても同水準での推移が続いている。
トロンは、2017年にTRON Foundationで発行された暗号資産で現在はDAOによる運用に移行している。TRON FoundationはJustin Sunが2017年に立ち上げた非営利組織で、ある。イーサリアムと同様に、スマートコントラクトを利用して独自トークンを発行し、アプリケーション(DApps)の開発が行える。現在は、多くのゲームアプリなどのDAppsがTRXを基盤にして開発・配信されている。トロンでは、ブロックチェーン技術の特性を、デジタルコンテンツを配信する場に活用している。