5月9日のドージコインの動向、9円台で推移

2023.05.09

5月9日13時時点のドージコイン(DOGE)の価格は9円水準(Zaif)で推移している。

週明け8日の米国株式市場のダウ平均は55.69ドル安(-0.17%)と続落。連邦政府の債務不履行リスクを警戒した売りに押された。さらに、米連邦準備制度理事会(FRB)銀行融資担当者調査で融資基準が一段と厳格化されたことやビジネス融資需要の弱さが証明されると、売り圧力がさらに強まった。ただ、重要インフレ指標発表を控えて下値も限定的となり、終盤にかけて下げ幅を縮小。ナスダック総合指数はプラス圏を回復。米株高を引き継いで日経平均は70円高からスタートし、29000円を回復。為替の円高一服や米ハイテク株の上昇を支援要因に前場中ごろからは騰勢を強める展開となり、前引け直前には29189円と240円程にまで上げ幅を広げた。前日のコインベースは0.24%安、マイクロストラテジーは9.81%安となった。

暗号資産市場全体の時価総額は1兆1443億ドル(Coin Market Cap)と前日からやや減少している。ビットコインのハッシュレート(採掘速度)は上昇一服感が台頭、主要取引所の出来高は減少している(Blockchain.com)。ビットコイン(BTC)のドミナンス(暗号資産市場全体に占めるビットコインの時価総額の割当)は、TradingViewのデータによると48.2%に下落している。

2023年に入り、暗号資産市場の盛り上がりとともに2月初旬にかけてドージコインも上げ幅を広げた。その後、3月中旬にかけて軟調に推移したが、4月初週にイーロン・マスクCEOがTwitterのシンボルである「青い鳥」アイコンをドージコインのシンボルである「柴犬」のカボスちゃんに変更したことが引き金となり急騰。一時13円台まで上昇した。ただ、買いは続かず、4月中旬に9円台まで下落、直近も売り優勢の展開が続いて、本日は安値8.9円まで下落した。

ドージコインは、インターネットで有名な柴犬をマスコットとしたミーム型暗号資産である。創設者のBilly MarkusとJackson Palmerは、Dogecoinプロトコルを構築する際、Bitcoinがシルクロードやダークウェブとの関連が強調されており、そのような暗号資産分野をDogecoinによって風刺しつつ面白いものを作れば、大衆向けに普及させられるのではないかと考えたようだ。Dogecoinは、LuckycoinとLitecoinのフォークで、マイニングアルゴリズムはScryptoを採用している。発行上限は元々1000億DOGEであったが、現在は無制限となっている。イーロン・マスクによるツイートは、影響力の大きさからドージコインやビットコインなど暗号資産相場の価格形成に波及することがある。

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