6月16日のフィナンシェトークンの動向、じりじりと下げ幅を広げる展開

2023.06.16

6月16日13時時点のフィナンシェトークン(FNCT)の価格は0.17円水準(Zaif)で推移している。

暗号資産市場全体の時価総額は1兆343億ドル(Coin Market Cap)と前日から横ばい推移を継続している。ビットコインのハッシュレート(採掘速度)は上昇一服感が台頭しており、主要取引所の出来高は右肩下がりに減少している(Blockchain.com)。ビットコイン(BTC)のドミナンス(暗号資産市場全体に占めるビットコインの時価総額の割当)は、TradingViewのデータによると49.4 %まで上昇している。

2023年3月16日にコインチェックに新規に上場したフィナンシェトークンは、上場初日に一時3.1円を付けた。翌日17日の終値は販売価格0.41円から約3倍となる1.15円に。ただ、その後は換金売りが優勢となり大きく下げ幅を広げて0.2円台まで下落、3月末から4月中旬にかけて0.3円台で推移していたものの4月末には0.3円を割り、5月からは一段安となり0.20円まで下落。6月に入ってもじりじりと下げ幅を広げて0.17円台で推移、本日はこう着感の強い展開が続いている。特段個別の材料も出ていない。

フィナンシェトークンは、プラットフォーム「FiNANCiE」で使用されるERC-20規格のユーティリティトークンである。NFTの発行・販売・管理を通してスポーツクラブやクリエイターのデジタル資産に価値を付与するだけでなく、コミュニティ活性化に貢献するサポーターにメリットを還元できる仕組みを構築する。また、ガバナンス機能を持つことで、FiNANCiEはコミュニティ活性化にスポーツクラブやクリエイター、サポーターが深く関わっていけるDAOの要素を取り入れるとしている。

2023年2月21日から3月7日に亘り募集されたCoincheck IEOを通じてIEOが実施され、総発行量200億FNCTの13%となる26億FNCTを10億6,600万円で販売し、資金調達に成功した。募集価格は1FNCTあたり0.41円で、募集1口あたり10,000FNCT(4,100円)、最大申込口数は2,000口=2000万FNCT(820万円)であった。実際の申し込み額は、目標額を大きく超え約200億円で、18.78倍の申し込み倍率だった。

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