6月21日のライトコインの動向、1.1万円まで回復も戻りは鈍い
2023.06.21
6月21日13時時点のライトコイン(LTC)の価格は1.1万円(Zaif)で推移している。
暗号資産市場全体の時価総額は1兆1311億ドル(Coin Market Cap)と前日から増加している。ビットコインのハッシュレート(採掘速度)は上昇一服感が台頭して右肩下がりに推移しており、主要取引所の出来高は増加に転じている(Blockchain.com)。ビットコイン(BTC)のドミナンス(暗号資産市場全体に占めるビットコインの時価総額の割当)は、TradingViewのデータによると50.9 %まで上昇している。
ライトコインは2023年から右肩上がりで上昇しており、2月中旬に年初来高値1.4万円をつけた。その後は、ビットコインと同様に3月11日にかけて大きく値を下げたが、翌日から切り返して再度右肩上がりに上げ幅を拡大、4月18日には1.38万円をつけた。ただ、翌日に再度急落して5月8日に1.03万円まで下落した。5月14日からは一転して買い優勢の展開となり、6月3日に1.36万円台まで値を広げた。その後、米証券取引委員会(SEC)がバイナンスとCEOのCZを提訴したことを受けてライトコインも大幅に下落したが、買い戻しが広がり1.1万円台まで値を戻した。3月以降、下値を切り上げて推移しているものの1.4万円付近が抵抗帯として意識されている。
ライトコインは、PoW銘柄の一つで2011年10月開始以来2度の半減期を迎えている。現状、3回目の半減期が迫っており2023年8月2日に報酬が12.5LTCから6.25LTCに減少する。ビットコインプロトコルからフォークしたP2P型の暗号資産で、ビットコインに次ぐ長い歴史を持つ。元々、取引処理速度の遅さやマイニングの独占など、ビットコインのいくつかの欠点を改善するために作られた。ビットコインが「価値の保存」の媒体として進化したのに対し、LTCは日常的な取引で使用されることを前提に作られたため「金であるビットコインに対して、ライトコインは「銀」だと言われ、ビットコインを補完するための存在であることがしばしば強調されている。