6月29日のFC琉球コインの動向、2.9円台で推移

2023.06.29

6月29日12時時点のFC琉球コイン(FCR)の価格は2.9円水準(Zaif)で推移している。

前日28日の米国株式市場のダウ平均は74.08ドル安(-0.22%)と反落。パウエル議長が欧州中央銀行(ECB)フォーラムでの討論会で追加利上げを示唆したため警戒感から売りが先行。一方、景気後退が最も高い可能性のシナリオだとは思わないと経済の柔軟性を強調すると相場は下げ止まった。ダウ平均は終日軟調に推移したが、ハイテクの買い戻しが続き、ナスダック総合指数はプラス圏を回復。まちまちとなった米株市場を横目に、今日の東京株式市場は買いが先行した。昨日の米株式市場で主要指数が上昇したことが東京市場の株価の支えとなった。また、円安・ドル高に振れたことも輸出株に追い風に。なお、取引開始前に発表された対外及び対内証券売買契約などの状況(週間)によると、海外投資家は6月18-24日に国内株を13週ぶりに売り越した。

暗号資産市場全体の時価総額は1兆1644億ドル(Coin Market Cap)とやや減少している。ビットコインのハッシュレート(採掘速度)は下げが一服して上昇の兆しが見えるなか、主要取引所の出来高は増加している(Blockchain.com)。ビットコイン(BTC)のドミナンス(暗号資産市場全体に占めるビットコインの時価総額の割当)は、TradingViewのデータによると52.0%まで上昇している。

FC琉球コインは、暗号資産市場の盛り上がりに連れて2023年の1月末から1月中旬にかけて0.2円台から0.32円台まで上昇する動きを見せた。その後は0.32円を大きく上回ることなく0.29円台から0.30円台のレンジで横ばい推移を継続した。ただ、買いは続かず再度軟調な展開となり、5月から現在にかけて0.3円付近でもみ合う展開となっっている。本日は0.29円でスタートした後、動意の乏しい展開となっている。現状、特段の個別材料は出ていない。

FC琉球コインは、沖縄初のJリーグ加盟サッカークラブ、FC琉球の運営会社が発行するERC-20トークン。トークンパートナーとしての権利、選手やチームへの投げ銭、クラブ運営における投票への参加権などを用途としたユーティリティトークンである。2022年4月27日から5月18日の期間、GMOコインを通じてIEOを実施し、総発行量10億FCRの45%となる4.5億FCRを10億3950万円で販売して資金調達に成功した。募集価格は1FCRあたり2.2円で、募集1口あたり2,500FCR(5,500円)、最大申込口数は9,000口=2,250万FCR(4,950万円)であった。

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