6月30日のトロンの動向、10.6円台で推移
2023.06.30
6月30日11時時点のトロン(TRX)の価格は10.6円(Zaif)で推移している。
暗号資産市場全体の時価総額は1兆1751億ドル(Coin Market Cap)と横ばい推移を継続している。ビットコインのハッシュレート(採掘速度)はこう着感の強い動きとなるなか、主要取引所の上昇一服感が台頭して減少に転じている(Blockchain.com)。ビットコイン(BTC)のドミナンス(暗号資産市場全体に占めるビットコインの時価総額の割当)は、TradingViewのデータによると52.0%で推移している。
1月25日にZaifに上場したトロンは2月に入って右肩上がりで推移、一時9.9円まで上昇した。3月に入ってからはやや軟調に推移して、3月11日に安値7.4円をつけた。その後、9円台まで値を戻す動きを見せ、5月13日以降も買い優勢の展開となり23日に高値11円まで上昇、その後は10円台で横ばい推移。6月に入って再度買いが集まり11.7円まで上昇したが、SECの動向などを受けて6月10日には暗号資産市場全体が軟調に推移、トロンも9.4円まで下落した。その後は買い戻しが優勢となっており、10円台まで回復、本日は10.6円で推移している。
トロンは、2017年にTRON Foundationで発行された暗号資産で現在はDAOによる運用に移行している。TRON FoundationはJustin Sunが2017年に立ち上げた非営利組織で、ある。イーサリアムと同様に、スマートコントラクトを利用して独自トークンを発行し、アプリケーション(DApps)の開発が行える。現在は、多くのゲームアプリなどのDAppsがTRXを基盤にして開発・配信されている。トロンでは、ブロックチェーン技術の特性を、デジタルコンテンツを配信する場に活用している。米国の暗号資産(仮想通貨)取引所バイナンスUS(Binance.US)は18日、トロンの上場を廃止した。