6月5日のビットコインの動向、1090万円台で推移
2024.06.05
6月5日8時時点のビットコイン(BTC)の価格は1090万円台で推移している。
前日4日の米国市場のダウ平均は140.26ドル高(+0.36%)と反発。JOLT求人件数が予想を下回り9月の利下げ期待が再燃した。ナスダックは利益確定売りと金利低下に伴う買いが交錯したが、終盤にかけてエヌビディアが一段高となるに連れて上昇。主要株価指数がそろって上昇した。
暗号資産市場全体の時価総額は2兆6100億ドル(Coin Market Cap)と前日から増加している。ビットコインのハッシュレート(採掘速度)は下落に転じているなか、主要取引所の出来高は減少傾向にある(Blockchain.com)。ビットコイン(BTC)のドミナンス(暗号資産市場全体に占めるビットコインの時価総額の割当)は、TradingViewのデータによると54.6%で推移している。
前週は、週前半は欧州中央銀行(ECB)のレーン理事がECB理事会での利下げ開始を支持したことが投資家心理を改善。その後、マウントゴックスが巨額のBTCを動かしていることが検知されると、一時軟調に推移したが、カルプレス氏がBTCの移動を配布への準備だと発言すると復調。週後半は米医療サービスのセムラー・サイエンティフィックが準備金として4000億ドルのBTC購入を発表したほか、トランプ前米大統領が政府の債務問題を解決する手段としてビットコインの可能性に興味を示していると報じられるなど、ビットコインに関連する個別材料が散見された。
そのほか、4日にはオーストラリアで初めてビットコイン現物ETFが取引開始となった。オーストラリアを拠点とするMonochrome Asset Managementが提供する「MonochromeビットコインETF(IBTC)」はCboeオーストラリア取引所へ上場した。