6月7日のイーサリアムの動向、買い戻し優勢で26万円台に復帰

2023.06.07

6月7日13時時点のイーサリアム(ETH)の価格は26万円水準(Zaif)で推移している。

前日6日の米国株式市場のダウ平均は10.42ドル高(+0.03%)と小幅に反発。来週に連邦公開市場委員会(FOMC)を控え、様子見姿勢が広がった。ディフェンシブ銘柄を中心に売りが出た一方、景気敏感株やこれまで売られていた地銀株などに買いが入り、相場を支えた。ナスダック指数は概ねプラス圏での推移となり、主要株価指数がそろって上昇した米株市場を横目に、日経平均は112.00円高の32618.78円と5日続伸して取引を開始した。序盤は買いが先行したが、その後急失速。幅広い銘柄に売りが出るなか、為替の円高とともに値を崩した。

暗号資産市場全体の時価総額は1兆1289億ドル(Coin Market Cap)と前日から増加している。ビットコインのハッシュレート(採掘速度)は上昇一服感が台頭して右肩下がりに推移、主要取引所の出来高も増加に転じている(Blockchain.com)。ビットコイン(BTC)のドミナンス(暗号資産市場全体に占めるビットコインの時価総額の割当)は、TradingViewのデータによると48 %まで増加している。

イーサリアムは、2023年に入ってから右肩上がりで上昇しており、3月中旬に一旦上げ幅を縮小して18万円台まで下落したが、その後再び切り返して4月17日に年初来高値28万円をつけた。4月末にかけて下落したものの、下げ渋った後は25万円付近で横ばい推移。5月以降は23.5万円から27万円台のレンジでもみ合い展開となっている。前日は米国時間に米証券取引委員会(SEC)がバイナンスとCEOのCZを提訴したことを受けて暗号資産投資家心理が悪化、暗号資産市場全体が軟調に推移した。ただ、本日はSECが米大手暗号資産(仮想通貨)取引所コインベースを提訴したことが明らかになるも、買い戻しが広がって前日までの下落から値を大きく戻している。

イーサリアムでは「上海」アップグレードが実装されて以降、ステーキングコントラクトにロックアップされているETHとステーキング報酬が出金可能となった。上海アップデートから現時点までのイーサリアム(ETH)のネットステーキング量は、322万ETHで前月より大幅増、出金が304万ETH、入金が626万ETH(トークンアンロックスより)となっている。前日のネットステーキング量は、7.3万ETHで、出金が1.6万ETH、入金が9万ETHとなっており、新規にステーキングを実施するユーザーが増加している。ステーキングのAPRは7.09%で推移。引き続きデーターサイトを確認して状況を見守っていきたい。

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