6月9日のアスターの動向、軟調推移継続
2023.06.09
6月9日13時時点のアスター(ASTAR)の価格は5.8円水準(Zaif)で推移している。
前日8日の米国株式市場のダウ平均は168.59ドル高(+0.50%)と続伸。朝方発表された経済指標が労働市場の軟化を示したことで、連邦準備制度理事会(FRB)の金融引き締め長期化への懸念が和らいだ。長期金利が低下しハイテク株に買い戻しの動きが見られたほか、中小型株に買いが入り相場を支えた。ナスダック総合指数も反発、主要株価指数が終日堅調に推移した米株市場を受けて、米ハイテク株安を受けて日経平均は35.95円安からスタート。一方、これまでの上昇ペースが速かっただけに押し目買い意欲が強いためか、その後は下げ渋って一進一退、一時は32000円を回復する場面もあった。ただ、前引けにかけては再び失速しマイナス圏に転落、後場からは下げ幅を広げる展開となっている。
暗号資産市場全体の時価総額は1兆1045億ドル(Coin Market Cap)と前日から横ばいで推移している。ビットコインのハッシュレート(採掘速度)は上昇一服感が台頭して右肩下がりに推移、主要取引所の出来高は増加している(Blockchain.com)。ビットコイン(BTC)のドミナンス(暗号資産市場全体に占めるビットコインの時価総額の割当)は、TradingViewのデータによると48.1 %まで増加している。
アスター(ASTAR)は2023年に入って暗号資産相場の盛り上がりとともに、1月1日の始値5円台から2月17日高値15円まで急騰した。ただ、利食い売りも優勢となり3月中旬にかけて右肩下がりに推移して3月11日に7円台で下げ渋った。その後は4月半ばまで7円から9円のレンジ内でもみ合っていたが、5月から再度軟調に推移して6円から7円台で軟調もみ合い展開に。6月に入って米証券取引委員会(SEC)がバイナンスとCEOのCZを提訴したことを受けて暗号資産投資家心理が悪化、暗号資産市場全体が軟調に推移するとアスターも急落した。また、BNBやステーブルコインのバイナンスUSD(BUSD)のほかに、ポリゴンなども有価証券に該当すると判断された。この動きにアスターも連れ安となり、5.7円台まで下落。本日は5.8円スタートした後軟調推移を継続している。
国内では、これまでビットバンクに上場していたが、3月22日よりGMOコインに上場した。Astar Networkは、マルチチェーン時代のスマートコントラクトハブとなるdAppsのプラットフォームであり日本発のパブリックブロックチェーンである。Polychainのほか、Crypto.com Capital、Alameda Research、などの大手暗号資産ファンド、Ethereum及びPolkadotを創業したGavin Wood氏、プロサッカー選手の本田圭佑氏、などから資金を調達している。ガバナンストークンである「ASTR」は、大手仮想通貨取引所のBinance、Huobi GlobalやGate.io、OKEx、バイナンスUS、などに上場している。