7月10日のトロンの動向、20円付近で推移

2024.07.10

7月10日8時時点のトロン(TRX)の価格は20円付近で推移している。

前日9日の米国市場のダウ平均は52.82ドル安の39291.97ドル、ナスダックは25.55 pt高の18429.29 ptで取引を終了。パウエルFRB議長の議会証言を控えて様子見気配が強まり、寄り付き後、まちまち。議長が証言で最近のデータで経済や労働市場の減速が見られると言及したため警戒感からダウは下落に転じた。ナスダックはハイテクの買いが継続し、底堅く推移し6日連続で過去最高値を更新した。

暗号資産市場全体の時価総額は2兆1300億ドル(Coin Market Cap)と前日から横ばい推移となっている。ビットコインのハッシュレート(採掘速度)は下落しているなか、主要取引所の出来高は減少傾向にある(Blockchain.com)。ビットコイン(BTC)のドミナンス(暗号資産市場全体に占めるビットコインの時価総額の割当)は、TradingViewのデータによると54.7%で推移している。

トロンは、1月1日に15円をつけてスタートした。1月10日に米国でビットコイン現物ETFが承認された後は連れ高となり一時16.9円をつけ、2月末には22円台まで上昇した。ただ、3月に入って利食い売りが広がり16円まで値を下げ、その後は17円から20円付近のレンジでもみ合う展開となっていた。直近は全体相場軟調ななか21円付近まで一定の買い戻しが広がり、値を戻している。

トロンは、2017年にTRON Foundationで発行された暗号資産で現在はDAOによる運用に移行している。TRON FoundationはJustin Sunが2017年に立ち上げた非営利組織で、ある。イーサリアムと同様に、スマートコントラクトを利用して独自トークンを発行し、アプリケーション(DApps)の開発が行える。現在は、多くのゲームアプリなどのDAppsがTRXを基盤にして開発・配信されている。トロンでは、ブロックチェーン技術の特性を、デジタルコンテンツを配信する場に活用している。

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