7月10日のポルカドットの動向、700円まで値を下げる展開
2023.07.10
7月10日15時時点のポルカドット(DOT)の価格は709円水準(Zaif)で推移している。
前週末7日の米国株式市場のダウ平均は187.38ドル安(-0.55%)と続落。追加利上げを警戒した売りが続いたが、6月雇用統計で雇用者数の伸びが予想以上に鈍化したためピーク金利に近づいたとの見方からいったん下げ止まった。また、金利先高観の後退でハイテクが一旦プラス圏を回復。ただ、追加利上げ観測が変わらず長期金利も上昇に転じたため終盤にかけて売りが再開した。ナスダック総合指数も続落、主要株価指数がそろって下落した米株市場を横目に、7月10日の日経平均は前週末比5.04円高の32393.46円とわずかながら反発でスタート。その後は売り優勢の展開となりマイナス圏に転落。
暗号資産市場全体の時価総額は1兆1696億ドル(Coin Market Cap)と前週末から横ばいで推移している。ビットコインのハッシュレート(採掘速度)は最高値水準まで上昇する一方で、主要取引所の出来高は右肩下がりで推移している(Blockchain.com)。ビットコイン(BTC)のドミナンス(暗号資産市場全体に占めるビットコインの時価総額の割当)は、TradingViewのデータによると51.6%で推移している。
ポルカドット(DOT)は1月1日の始値567円から2月20日高値1025円まで上昇した。ただ、3月中旬にかけて売り優勢の展開となり軟調推移。その後は4月半ばにかけて950円まで持ち直したものの、再度売り優勢の展開となった。5月からは700円から770円のレンジでもみ合い展開となったが、6月に入ってSECがバイナンスとCEOのCZを提訴したことを受けて一時590円まで下落。その後買い戻しが優勢となり800円台まで回復した。7月4日以降は軟調推移となり、本日は724円からスタート、その後は売り優勢の展開が続いて709円まで下落した。特段個別材料は出ていない。
ポルカドットは、Web3財団というスイスの財団が開発した。Web3財団の創設者の中には、イーサリアムの共同創設者ギャビン・ウッド氏も含まれており、その点からもポルカドットは多くの期待と注目を集めている。ポルカドットでは様々なブロックチェーン同士をつなぎ、相互運用できる分散型のWeb世界の実現を目指している。