7月5日のモナコインの動向、62円台で推移
2023.07.05
7月5日17時時点のモナコイン(MONA)の価格は62円水準(Zaif)で推移している。
昨日4日の米株式市場は独立記念日の祝日で休場。欧州株式市場は、英FTSETM100が0.10%安、独DAXが0.26%安、仏CAC40が0.23%安。米市場が休場で手掛かり材料に乏しい中、日経平均は257.46円安からスタート。軟調な欧州株式相場が東京市場の重しとなった。また、指数への寄与度が高いファーストリテ<9983>が低調な月次売上高を手掛かりに下げたことが日経平均を押し下げる要因となった。一方、日本株の先高観は強く、朝方に日経平均が33000円を近づいた水準では押し目買いが入り、小幅安水準まで下げ渋った。その後は、米国で今晩公表される6月開催分の米連邦公開市場委員会(FOMC)の議事要旨を見極めたいとするムードもあり、やや方向感の定まらない展開となった。
暗号資産市場全体の時価総額は1兆2062億ドル(Coin Market Cap)と前日から横ばい推移を継続している。ビットコインのハッシュレート(採掘速度)が横ばい推移となるなか、主要取引所の出来高は右肩下がりで推移している(Blockchain.com)。ビットコイン(BTC)のドミナンス(暗号資産市場全体に占めるビットコインの時価総額の割当)は、TradingViewのデータによると51.2%で推移している。
モナコインは、2023年に入って暗号資産市場全体の盛り上がりを追い風にじりじりと上げ幅を広げ、2月8日に年初来高値100円をつけた。その後軟調に推移して3月には安値59円まで値を下げた。5月初めにかけて61円から71円のレンジでこう着感の強い展開が続いていた。5月初旬以降は売り優勢の展開となりじりじりと下げ幅を広げ、6月にはSECの規制強化の動向を受けて一時50円を割った。ただ、PoSコインなどのアルトコインと比較して下げ幅は限定的となり、7月初めにかけて買い戻しが広がり69円まで回復。本日は63.7円でスタートした後、やや売り手優位の状況が続いた。
モナコインは、数少ないPoW銘柄の一つである。日本の掲示板「2ちゃんねる」で有名なアスキーアート「モナー」をモチーフにして2013年12月に誕生した国産暗号資産(仮想通貨)。最近では、トークン発行プラットフォームであるMonapartyを用いたNFTやFTの発行、購入手段としての利用が増えてきている。2023年10月頃に3度目の半減期を控えている。