7月6日のフィスココインの動向、200円台まで急回復

2023.07.06

7月6日13時時点のフィスココイン(FSCC)の価格は199円水準(Zaif)で推移している。

前日5日の米国株式市場のダウ平均は129.83ドル安(-0.38%)と反落。中国財新のサービス業購買担当者景気指数(PMI)の悪化が警戒され、売りが先行。中国政府が金属2種類の輸出規制を発表するなど、米中関係の緊張が企業業績にもたらす悪影響への懸念も売り材料となった。また、連邦準備制度理事会(FRB)が公表した6月連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨では政策当局者のタカ派姿勢が確認され、金利先高観がくすぶるなか終日軟調に推移した。ナスダック総合指数も反落、主要株価指数がそろって下落した米株市場を横目に、日経平均は280.30円安の33058.40円と3日続落して取引を開始した。その後はマイナス圏での軟調推移となった。

暗号資産市場全体の時価総額は1兆1919億ドル(Coin Market Cap)と前日からやや減少している。ビットコインのハッシュレート(採掘速度)は上昇に転じる一方で、主要取引所の出来高は右肩下がりで推移している(Blockchain.com)。ビットコイン(BTC)のドミナンス(暗号資産市場全体に占めるビットコインの時価総額の割当)は、TradingViewのデータによると51.3%で推移している。

2023年に入って右肩上がりで上昇してきたビットコインやほかのアルトコインとは対照的に、フィスココインは右肩下がりの展開が続いていた。1月1日の始値275円を付け、3月中旬に160円付近で下げ渋ると、4月初旬にかけては堅調に推移した。ただ、その後は再度売り優勢の展開となりじりじりと下げ幅を広げ、5月は138円台で横ばい推移を継続。直近では、米証券取引委員会(SEC)の規制強化を受けて暗号資産市場全体が軟調に推移すると連れ安となった。ただ、14日以降買い戻しが広がり200円まで回復した。本日は197円台でスタート、その後はやや買い手優位の状況が続いている。

FSCC の利用範囲の拡大とDApps及びDeFiの概念を活用した新規ビジネスの創造を目指しているFDAPは現在、第29回FSCC レンディングを募集している。第 28 回貸出は、7月25日まで申込を受け付けており、今回の貸借料の総額は 45 万円を予定。現在の貸借料率は 35.5%となっている。そのほか、フィスコは、3月に投資情報サイト「フィスコ web」に Learn to Earn 機能を実装し、5月には獲得したポイントと FSCC を交換できる機能を実装した。

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