8月23日のエンジンコインの動向、35円付近で推移

2023.08.23

8月23日11時時点のエンジンコイン(ENJ)の価格は35円台で推移している。

前日22日の米国株式市場のダウ平均は174.86ドル安(-0.51%)と続落。ジャクソンホール会合を控えた調整が続いた。その後、格付け会社S&Pグローバルによる複数銀の格下げ発表を受け金融システムへの不安が再燃。また、一部小売企業の冴えない決算を受けて消費動向にも懸念が広がった。一方、ハイテク株は引き続き押し目買い意欲が強く、底堅く推移しナスダックはプラス圏を維持、まちまちとなった米株市場を横目に、23日の日経平均は138.80円安の31717.91円と3日ぶり反落して取引を開始した。その後はプラス圏に浮上するも、上値の重い展開となっている。

暗号資産市場全体の時価総額は1兆455億ドル(Coin Market Cap)と前日から減少している。ビットコインのハッシュレート(採掘速度)は再度最高値を更新する一方で、主要取引所の出来高も増加している(Blockchain.com)。ビットコイン(BTC)のドミナンス(暗号資産市場全体に占めるビットコインの時価総額の割当)は、TradingViewのデータによると49.3%で推移している。

エンジンコインは、2023年1月1日に始値31円を付けた後、暗号資産市場の盛り上がりに連れて3月には一時75円台まで上昇した。その後は上げ幅を縮小して軟調な展開となり、6月にはSECの規制動向を受けて暗号資産市場が急落、エンジンコインも一時32円まで下げ幅を広げた。7月にかけて買い戻しが優勢となり46円付近まで回復、その後は同水準でもみ合う展開となっていた。ただ、8月15日以降売り優勢の展開となり35円付近まで下落、直近は軟調推移となっている。

Enjinはシンガポールを拠点とするテクノロジー企業で、ゲームコミュニティ構築のためのサービスやブロックチェーンゲーム開発者向けのサービスを提供している。また、ERC-1155トークンの形でEthereumのデジタル資産をサポートするウェブインタフェースに基づいたツール群を提供している。Ethereumベースの暗号通貨で、現在までに10億以上のEnjin搭載ブロックチェーンアセットがすでに作成されている。

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