9月20日のアスターの動向、6.9円台で推移、「Astar zkEVM」提供を発表

2023.09.20

9月20日9時時点のアスター(ASTAR)の価格は6.9円台で推移している。

前日19日の米国株式市場のダウ平均は106.57ドル安(-0.31%)と反落。NY原油先物価格が続伸し年初来高値を更新したためインフレ再加速懸念が強まった。その後も、長期金利の上昇も嫌気され売りに拍車がかかり続落した。連邦公開市場委員会(FOMC)の結果待ちで引き続き警戒感がくすぶり終日軟調に推移して終了。ナスダック総合指数も反落、主要株価指数がそろって下落した米株市場を横目に、本日の日経平均は下落スタートとなった。その後はマイナス圏での軟調もみ合い展開が続いている。

暗号資産市場全体の時価総額は1兆774億ドル(Coin Market Cap)と前日から横ばいで推移している。ビットコインのハッシュレート(採掘速度)は再度最高値を更新して上昇する一方で、主要取引所の出来高は増加に一服感が台頭している(Blockchain.com)。ビットコイン(BTC)のドミナンス(暗号資産市場全体に占めるビットコインの時価総額の割当)は、TradingViewのデータによると50.2%に上昇している。

アスター(ASTAR)は2023年に入って暗号資産相場の盛り上がりとともに2月には高値15円まで急騰した。ただ、4月後半から軟調に推移して6月に入ってSECのPoSコインに対する規制発言を受けて一時4.8円台まで急落した。その後は、買い戻しが優勢となり6.5円付近まで回復、全体相場がさえない中8月後半には一時9.9円まで上げ幅を広げた。9月以降は利食い売りが広がり7円台まで下落した。本日は7.3円でスタートした後、プラス圏で推移している。

Astar Networkの開発を主導するステイクテクノロジーズは13日、イーサリアムのレイヤー2となる「Astar zkEVM Powered by Polygon」の提供予定を発表した。「Astar zkEVM」提供にあたり、ポリゴンラボと協業し、ゼロ知識証明を活用した「Polygon CDK」によって開発されようだ。「Astar zkEVM」は、アスターネットワークの相互運用性に加え、高度な処理能力・拡張性・安全性・UXを実現できるという。ガス代については、テストネットにおいてはイーサ(ETH)を用いる。

Astar Networkは、マルチチェーン時代のスマートコントラクトハブとなるdAppsのプラットフォームであり日本発のパブリックブロックチェーンである。Polychainのほか、Crypto.com Capital、などの大手暗号資産ファンド、Ethereum及びPolkadotを創業したGavin Wood氏、などから資金を調達している。ガバナンストークンである「ASTR」は、大手仮想通貨取引所のBinance、OKEx、バイナンスUS、などに上場している。

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