9月25日のイーサリアムの動向、38万円付近まで回復
2024.09.25
9月25日8時時点のイーサリアム(ETH)の価格は38万円付近で推移している。
前日24日の米国市場の米国株式市場は続伸。ダウ平均は83.57ドル高の42,208.22ドル、ナスダックは100.25pt高の18,074.52ptで取引を終了した。年内の追加利下げ期待や中国の景気刺激策を受けた世界経済の見通し回復で、寄り付き後、上昇。その後、9月消費者信頼感指数が予想を下回ったため、景気への楽観的見方が後退し売りに転じた。ダウは過去最高値付近からの利食い売りも見られ、伸び悩んだ。ナスダックは人工知能(AI)需要を期待し、半導体エヌビディア(NVDA)などの押し目買い意欲が強く底堅く推移し、相場を押し上げ。終盤にかけダウもプラス圏を回復し連日過去最高値を更新し、終了した。
暗号資産市場全体の時価総額は2兆2600億ドル(Coin Market Cap)と前日から増加している。ビットコインのハッシュレート(採掘速度)は過去最高値を更新後に上昇一服感が台頭している一方で、主要取引所の出来高はさえない(Blockchain.com)。ビットコイン(BTC)のドミナンス(暗号資産市場全体に占めるビットコインの時価総額の割当)は、TradingViewのデータによると57.5%で推移している。
イーサリアムは、1月に米国でビットコイン現物ETFが承認されてビットコインが急騰すると、イーサリアムも連れ高となり39万円まで上げ幅を広げた。5月下旬に米国でイーサリアムの現物ETF上場申請に関して、証券取引所側がSECから主要な提出書類を更新するよう突然求められていることが報じられると62万円まで急騰し、その後承認されると高値圏でもみ合う展開となった。ただ、その後はじりじりと上げ幅を縮小すると、7月末から8月初週にかけて全体相場に連れて急落、一時31万円台まで値を下げた。直近は買い戻しが向かっているが、戻りは鈍く38万円付近で推移している。
英金融大手スタンダードチャータード銀行(SCB)は価格予想に関して、2024年末までであれば8,000ドル(約124万円)、25年末までであれば1.4万ドル(約218万円)がターゲットになるとの見方を示している。
そのほか、イーサリアムでは2023年に「上海」アップグレードが実装されて以降、ステーキングコントラクトにロックアップされているETHとステーキング報酬が出金可能となった。上海アップデートから現時点までのネットステーキング量は1408万ETHと増加、出金が1863万ETH、入金が3272万ETH(トークンアンロックスより)となっている。ステーキングのAPRは3.53%で推移。さらに、イーサリアムは「Dencun」アップグレードが実装され、レイヤー2ソリューションが使用するロールアップ技術の通信効率が大幅に向上した。