9月27日のトロンの動向、22円付近で推移
2024.09.27
9月27日8時時点のトロン(TRX)の価格は22円付近で推移している。
前日25日の米国市場のダウ平均は260.36ドル高の42,175.11ドル、ナスダックは108.08pt高の18,190.29ptで取引を終了した。予想を上回った経済指標を受けて、景気見通し改善に伴う買いに、寄り付き後、上昇。中国政府が成長目標達成のため財政支援強化する方針を示し需要回復見通しも支援材料となった。ナスダックは半導体のマイクロン(MU)の上昇がけん引。相場は終日堅調に推移した。
暗号資産市場全体の時価総額は2兆2900億ドル(Coin Market Cap)と前日から増加している。ビットコインのハッシュレート(採掘速度)は過去最高値を更新後に上昇一服感が台頭している一方で、主要取引所の出来高はさえない(Blockchain.com)。ビットコイン(BTC)のドミナンス(暗号資産市場全体に占めるビットコインの時価総額の割当)は、TradingViewのデータによると57.6%で推移している。
トロンは1月10日に米国でビットコイン現物ETFが承認された後は連れ高となり一時16.9円をつけ、2月末には22円台まで上昇した。ただ、3月に入って利食い売りが広がり16円まで値を下げ、その後は17円から20円付近のレンジでもみ合う展開となっていた。7月末以降は全体相場に連れ安となり再度16円を付けたが、買い戻しも優勢で24円まで値を戻している。直近は22円付近での横ばい推移が継続しており、全体相場の再度の盛り上がりと個別材料待ちとなっているか。
トロンは、2017年にTRON Foundationで発行された暗号資産で現在はDAOによる運用に移行している。TRON FoundationはJustin Sunが2017年に立ち上げた非営利組織で、ある。イーサリアムと同様に、スマートコントラクトを利用して独自トークンを発行し、アプリケーション(DApps)の開発が行える。現在は、多くのゲームアプリなどのDAppsがTRXを基盤にして開発・配信されている。トロンでは、ブロックチェーン技術の特性を、デジタルコンテンツを配信する場に活用している。