9月7日のフィスココインの動向、130円台での推移続く

2023.09.07

9月7日10時時点のフィスココイン(FSCC)の価格は130円台で推移している。

前日6日の米国株式市場のダウ平均は198.78ドル安(-0.57%)と続落。原油高を警戒した売りが続いた。また、8月ISM非製造業指数が想定以上に強く、年内の追加利上げ観測が再燃して売りに拍車がかかった。長期金利上昇でハイテク関連も終日軟調に推移。その後、米地区連銀経済報告で景気や雇用に鈍化の兆候が示されたため金利の上昇が一段落し、下落幅を縮小した。ナスダック総合指数は大幅続落、主要株価指数がそろって軟調に推移した米株市場を横目に、7日の日経平均は122.47円安の33118.55円と9日ぶり反落して取引を開始した。ただ、押し目買いが優勢となりプラス圏に浮上している。

暗号資産市場全体の時価総額は1兆410億ドル(Coin Market Cap)と前日から横ばいで推移している。ビットコインのハッシュレート(採掘速度)は上昇一服感が台頭しており、主要取引所の出来高も盛り上がりに欠けている(Blockchain.com)。ビットコイン(BTC)のドミナンス(暗号資産市場全体に占めるビットコインの時価総額の割当)は、TradingViewのデータによると49.1%で推移している。

2023年に入って右肩上がりで上昇してきたビットコインやほかのアルトコインとは対照的に、1月1日の始値275円を付けて以降フィスココインは右肩下がりの推移が続いていた。6月に入って米証券取引委員会(SEC)の規制発言を受けてPoSコインの連れ安となり一時120円台まで下落した。ただ、底値で買い戻しが広がり7月にかけて200円まで急回復した。しかし、利食い売りが優勢となり7月末に130円台まで値を下げ、その後もじりじりと下げ幅を広げた。直近は130円付近でのもみ合い展開が続いている。

FSCC の利用範囲の拡大とDApps及びDeFiの概念を活用した新規ビジネスの創造を目指しているFDAPは、FSCCレンディングの枚数を需給逼迫施策のKPIの1つとして重視している。2021年に策定した目標では、2023年末に300,000FSCCを掲げていたが、2023年6月現在で395,021FSCCで2023年末の目標を既に超過した。2024 年末には420,000FSCC、2025年末には540,000枚を掲げている。現在FSCCレンディングは第31回募集をスタートしており、貸借料率は 18.11%となっている。そのほか、フィスコは、投資情報サイト「フィスコ web」に Learn to Earn 機能を実装し、獲得したポイントと FSCC を交換できる機能も実装している。

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