9月8日のエンジンコインの動向、37円台で推移
2023.09.08
9月8日12時時点のエンジンコイン(ENJ)の価格は37円台で推移している。
前日7日の米国株式市場のダウ平均は57.54ドル高(+0.17%)と小反発。アップル株の下落が相場全体を押し下げた。その後、週次失保険申請件数が予想外に減少したことや4-6月期の非農業部門労働生産性改定値の改善で景気後退懸念が一段と後退し、ダウは上昇に転じた。一方、金利の上昇を警戒しハイテクの売りが続き、ナスダックは終日軟調に推移。まちまちとなった米株市場を横目に、8日の日経平均は74.83円安の32916.25円と続落して取引を開始した。その後は、下げ幅を広げる展開となっている。
暗号資産市場全体の時価総額は1兆548億ドル(Coin Market Cap)と前日から横ばいで推移している。ビットコインのハッシュレート(採掘速度)は上昇一服感が台頭しており、主要取引所の出来高も減少に転じている(Blockchain.com)。ビットコイン(BTC)のドミナンス(暗号資産市場全体に占めるビットコインの時価総額の割当)は、TradingViewのデータによると49.5%に上昇している。
エンジンコインは、2023年1月1日に始値31円を付けた後、暗号資産市場の盛り上がりに連れて3月には一時75円台まで上昇した。その後は上げ幅を縮小して軟調な展開となり、6月にはSECの規制動向を受けて暗号資産市場が急落、エンジンコインも一時32円まで下げ幅を広げた。7月にかけて買い戻しが優勢となり46円付近まで回復、その後は同水準でもみ合う展開となっていた。ただ、8月15日以降は売り優勢の展開となり9月には33円付近まで下落、直近はやや値を戻して37円での推移となっている。
Enjinはシンガポールを拠点とするテクノロジー企業で、ゲームコミュニティ構築のためのサービスやブロックチェーンゲーム開発者向けのサービスを提供している。また、ERC-1155トークンの形でEthereumのデジタル資産をサポートするウェブインタフェースに基づいたツール群を提供している。Ethereumベースの暗号通貨で、現在までに10億以上のEnjin搭載ブロックチェーンアセットがすでに作成されている。