ビットコイン、大型アップデート「Taproot」の実装が完了
2021.11.15
2021年11月15日 15:00 JST 時点
日本時間11月14日午後、ビットコインは、「Taproot」といわれる大型アップデートが、ブロック709,632で実装された。2017年8月に「セグウィット」と呼ばれる機能を実装して以来の大型アップデートとなった。
シュノア署名(複数の署名を1つにすることができる署名方法)などの技術を導入したことによって、取引のプライバシーやセキュリティの向上、スマートコントラクトの可能性が引き出されることとなった。
具体的には、今回のアップデートによって、ライトニングネットワーク(コストが高いブロックチェーンへの書き込みを最小限に抑えつつ、オフチェーン取引と言われるブロックチェーンの外側で送金を行う技術)の匿名性がより高まる。また、シュノア署名によってブロックチェーンに保存されるデータ量を減らすことができるため、スケーラビリティ問題(1つのブロックの中に書き込める取引データの数が限られていることが引き起こす障害)の大幅な改善につながるという。
CNBCによると、暗号資産マイニングの専門会社Marathon Digital HoldingsのCEOであるフレッド・ティール氏は、「今回の大型アップデートで最も重要なのはスマートコントラクトである。イーサリアムネットワークと同様に、ブロックチェーン上でアプリケーションやビジネスを構築する機会を与えてくれる。」と述べたという。
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