ビットファクトリー、GMOコインとIEOの実施検討を開始
2022.10.20
式会社モバイルファクトリーの子会社である株式会社ビットファクトリーと暗号資産交換業を営むGMOコイン株式会社は18日、IEOによる資金調達に向けた新規暗号資産販売検討に関する覚書を締結したと発表した。
今回、GMOコインはビットファクトリーが発行する「QYSコイン」のIEOの検討を開始した。QYSコインの目的は、「誰にでも扱いやすいサービスを通じて、課金して終わり、消費して終わりにならず、利用者一人ひとりの有形無形を問わない財産として積み上げることができる、次世代のエンターテインメント市場を形成すること」と述べている。
ビットファクトリーは2020年にリリースした全国9,000ヶ所以上ある駅を対象とした位置情報連動型ゲーム「駅メモ! Our Rails(アワメモ!)」や、NFTマーケットプレイス「ユニマ」を運営している。2020年にリリースした「アワメモ!」では、位置情報連動型ゲームとしてのおでかけを楽しむ面白さに加えて、ブロックチェーン機能によってユーザー参加型の体験を提供してきた。今後は、QYSコインを利用することで、新たなエンターテインメントを創造していくようだ。また、将来的にはWeb3の要素を搭載することで得られた知見や機能を他企業・ゲームに提供することを目指す。
ビットファクトリーは第2四半期決算の説明資料で、2023年のIEOを見据えた自社コイン経済圏の拡大を今後の方向性として挙げている。アワメモ!のユーザー規模の拡大やユニマでの自社及び他社NFT企画の強化などを見据えている。国内暗号資産取引所でQYSコインのIEOを実施した後は、海外取引所への上場も目指しているようだ。
GMOコインは、サッカーJ2リーグに加盟する「FC琉球」による「FCRコイン(FCR)」のIEOを過去に実施している。また、同社は第二弾になるライブ配信アプリPalmuのIEO検討も発表していた。最近では、国内においてIEOの実施検討を行う企業が増加している。暗号資産価格が横ばいで推移しているなか、今後再びIEOなどのイベントが盛り上がっていくか注目が集まりそうだ。
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