「無くならない暗号資産詐欺、元本保証には注意」

2021年8月13日 15:00 JST 時点

7月、「OZプロジェクト」といった事業で60億円相当を集金した詐欺集団の関係者が相次いで逮捕された。「AI（人工知能）を使って4か月で2.5倍の価値になる」という魅力的なキャッチフレーズを用いて出資者から現金をだましとったとされている。

集団訴訟プラットフォームを運営しているenjinで本件を検索すると、2021年8月12日19時時点の被害総額は19.6億円で910人の被害者が参加とある。本サイトの概要を見ると「仮想通貨ICO詐欺。マイページで報酬があるかのように見せかけ、ほとんどの登録者が換金できないまま終わる。突如返金を受付けるが、その間の重要事項の告知等無し。多くの会員は5％しか返金なし。」と記載されている。

そして、OZプロジェクトに関しては、「負けなしのアービトラージ、AIトレードにより4ヶ月後に原資が2.5倍になる、仮想通貨は出口が肝心、アジアで40万人の顧客がいるダイスウォレット監修、などと謳われ、2017年2月から縁故募集を開始した。紹介者を出さなくても収入が得られると言われた141万円パックでの登録者が多数いる。」などと記載されている。

「元本保証」を謳っていたという記載もあるが、暗号資産だけではなく株式や債券など資産運用に元本保証は無いというのが、資産運用の基本である。「AI」や「暗号資産」といった話題性がある言葉に乗せられたとは思うが、こうした資産運用の話には改めて気をつける必要がある。

参照先：
暗号資産（仮想通貨）に関するトラブルにご注意ください！
https://www.npa.go.jp/bureau/safetylife/keizai/pdf/kasoutuukakoushinn.pdf

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