各国の金融当局が相次いでバイナンスに警告
2021.08.20
2021年8月19日 14:23 JST 時点
暗号資産交換業者大手のバイナンスに対して、各国の金融当局が相次いで警告を行っている。
6月25日、金融庁は、無登録のまま日本国内の利用者を対象に暗号資産の交換業を行っているとして、「インターネットを通じて、日本居住者を相手方として、暗号資産交換業を行っていたもの」とし、バイナンスに対して資金決済法に基づく警告を行なった。金融庁によるバイナンスへの警告は、2018年3月以来2回目となる。3年前と今回の警告内容は同じであるが、今回の所在地という項目は「不明」となっている。
そして、6月26日には、英国の金融規制当局である金融行動監視機構(FCA)が、「バイナンス・マーケット・リミテッドは、英国で規制下の活動を行うことは許可されていない」と利用者に対して警告している。7月に入り、イタリア、リトアニア、ポーランドと欧州諸国が、無許可で活動しているとしてバイナンスを名指しで警告した。
相次ぐ各国金融当局の警告を受けて、バイナンス側は、7月末にドイツ、イタリア、オランダで先物・デリバティブ取引の提供を停止し、欧州全域を対象にデリバティブ取引の提供を停止する計画を発表したほか、8月7日は、香港でも先物・デリバティブ取引の提供を停止する予定と発表した。
一方、バイナンスのHP上で「今すぐ登録」というボタンを押すと、すんなり口座開設ができそうな状況にある。バイナンスは、メールアドレスのみで口座開設が可能という利用者へのハードルの低さで顧客を獲得してきた経緯がある。相次ぐ金融当局による警告にどのように対応するのか注目されよう。
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商号 :株式会社Zaif
暗号資産交換業 :近畿財務局長第00001号
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