SEC、ビットコインを保有する企業などで構成されるETFを承認
2021.10.08
2021年10月8日 12:55 JST 時点
証券取引委員会(SEC)が、10月5日に、ビットコインを保有する企業で構成される「Volt Crypto Industry Revolution and Tech ETF(上場投資信託)」を承認したことが明らかになった。ETFの運用はサンフランシスコを拠点とするVolt Equity社がを行う。
バランスシートに相当量の暗号資産を保有する「Bitcoin Revolution Companies」のポートフォリオを作成することで、投資家にビットコインへのエクスポージャーを提供する。また、利益や収益の大半をマイニング、貸付、マイニング機器の製造などのビットコイン関連の活動から得ている企業も含まれる。
具体的には、Tesla、Square、Coinbase、PayPalなど約30社の株式で構成され、ビットコインを大量に購入しているMicroStrategy社、ビットコイン・マイニング企業Marathonなどが挙げられた。SECへの提出書類によると、ファンドの純資産の15%以下はグレースケール・ビットコイン・トラスト(GBTC)を含めるようだ。
ティッカーシンボルはBTCRで、ニューヨーク証券取引所(Arca)に上場される予定だという。Volt社の創業者であるTad Park氏は、「1年前には、このようなETFの実現は不可能だった。」と述べた。また、SECがVolt ETFを承認したことは、純粋なビットコインETFの承認にはまだ程遠いものの、ビットコインに対するSECの見かけ上の強硬姿勢が和らいでいることを示唆している、と触れた。
米国では、今のところビットコインETFは1件も承認されていないが、SECのゲンスラー委員長は最近、ビットコイン先物ETFに前向きであると述べていることから、ビットコインETFの先行きには注目となる。
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