ネム、ハードフォーク「Harlock(ハーロック)」が正式に完了

2021.12.02

2021年12月1日 13:00 JST 時点

12月1日、予定されていたネム(XEM)のハードフォーク「Harlock(ハーロック)」が正式に完了したとコア開発者が報告した。これで、11月5日に、シンボル(XYM)の「Cyprus(キプロス)」と合わせて発表された両通貨のハードフォークはともに完了となった。

ハードフォークのタイミングは、当初、ブロック高で決められており、シンボルは11月11日から12日頃、ネムが11月18日から19日頃にそれぞれ実施されるとしていた。ただ、シンボルはスケジュール通りハードフォークを完了したが、ネムは、11月19日に、コア開発者であるJaguar氏がTwitterにて、「フォークコードにバグがあったためハードフォークを中止する」と報告。その後、問題点の詳しい説明がなされ、ブロック高で3,481,580、日程では11月30日頃に再度ハードフォークを行うことが発表されていた。

Jaguar氏は、12月1日の朝、ハードフォークのブロックから6時間経過し、ブロックチェーンが覆る(ロールバックする)可能性がなくなったため、「ハーロックのフォークが正式に完了した」とTwitterにて報告している。

両ブロックチェーンのハードフォークを経て変わった大きなポイントは、ネムがシンボルのサブチェーンとなった点と、プロジェクトの資金管理が変わった点である。これまでNEMトラストが管理していた資金を、米Valkyrie社(米国で2例目にビットコイン先物ETF(上場投資信託)をローンチさせた企業)とコア開発者がマルチシグで運営するアカウントで管理することになるという。

なお、ハードフォークとは、双方に互換性がない状態で永久的にブロックチェーンが分岐することを指す。「開発者やコミュニティなどの合意に基づき改善が実装され、事実上アップグレードとなるパターン」と、「チェーンが分裂し、新たな暗号資産が誕生する『敵対的』なパターン」の2種類がある。ネムとシンボルのハードフォークは前者で、2017年のビットコインからビットコインキャッシュが誕生したのは後者となる。

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