米暗号資産交換所FTX、20億ドルの大型ファンドを新たに設立

2022.01.19

2022年1月17日 12:30 JST 時点

大手暗号資産(仮想通貨)交換所FTXは14日、「FTX Ventures」という20億ドルの大型ファンドを新たに設立したと発表した。

ファンドの立ち上げに伴い、100億ドルのベンチャーキャピタル企業Lightspeedの元パートナーであるAmy Wu氏を同ファンドのリーダーとして採用した。Wu氏は、The Blockに対して、「暗号資産関連企業に戦略的出資を行うが、FTXの戦略と結びついているわけではなく、目的はブロックチェーン技術の採用を加速させることです。」と述べた。

FTX Venturesは、セクターを問わず、優れた製品を開発している優れたチームを支援することを目的としている。株式やトークンに投資でき、どのような規模やステージでも投資できるようで、時間軸を数十年単位で測定する。特に、ゲーム、ソーシャル、ソフトウェア、フィンテック、ヘルスケアなどの分野に注目しているようで、暗号資産以外の分野にも投資することがあるという。

Binanceなどの大手暗号資産交換所も既に大型ファンドを設立し、投資活動を行っている。Paradigmやa16zを含む大手ベンチャーキャピタルは、昨年新たに数十億ドル規模のファンドを立ち上げている。

また、米動画配信サービスの「Hulu」が15日、暗号資産、NFT(非代替性トークン)、メタバースに進出するための人材を求めていることがわかった。親会社のディズニー、ペプシやバドワイザーのような大手飲料メーカー企業、大手スポーツブランドNIKEやアディダスもNFTやメタバースの世界へ参入している。世界で有名な企業が暗号資産関連の分野に参入し、人材募集を行っているなか、2022年は同分野のプロジェクトへの投資がより活発化していきそうだ。

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