RippleX、XRP Ledger用のEVMサイドチェーンの第1フェーズをリリース

2022.10.18

ブロックチェーンのコア開発チーム RippleX は17日、XRP Ledger用のEVMサイドチェーンの第1フェーズをXRPL Devnetでリリースしたことを発表した。

今回リリースされたサイドチェーンは、XRP Ledgerにイーサリアムベースのスマートコントラクトを導入するもののテスト版である。RippleXは、サイドチェーンを導入することで相互運用性のあるアプリを構築したい開発者の参入障壁を下げるためことを目指している。具体的に、EVMと互換性のあるサイドチェーンを導入することで多くの開発者がXRPLの機能に容易にアクセスでき、イーサリアムの主要プログラミング言語であるSolidityベースのスマートコントラクトをXRPLにもたらすことができるようになる。つまり、開発者はXRPLかEVM互換のブロックチェーンのどちらかを選ぶ必要がなくなり、両者の長所を手に入れることができるようだ。

同サイドチェーンはPeersystという企業によって開発されている。RippleXによると、今回のリリースはあくまで第一段階で、同サイドチェーンはXRP Ledger のテストに使われる制限付き実験ネットワークである Devnet 上でのみ利用可能となっている。また、フェーズ1の一環として、EVM互換チェーンとXRP Ledger Devnetの間のブリッジも導入しているという。第2フェーズは2023年初頭に開始され、一般的に公開されるパーミッションレスのEVMサイドチェーンを搭載する予定だという。

開発者の多くはSolidityを使ってEthereumまたはEVM互換チェーン上でdAppsなどを構築している。XRP LedgerをEVMに対応させると、効率性やスケーラビリティ、セキュリティが損なわれる可能性があったため、開発者にチェーンの選択を強いるのではなく、Peersystとリップル社が提携してXRPLに接続されたEVMサイドチェーンを構築することにした背景がある。

RippleXはプレスリリースで「2023年第2四半期にメインネットにデプロイされると、サイドチェーンによって開発者はSolidityでアプリを構築し、ブリッジを介してXRP Ledgerと相互運用できるようになる」と述べている。また、導入が完了すれば、サイドチェーン上のイーサリアムエコシステムで暗号資産(仮想通貨)XRPを利用できるようにもなるという。「2023年の最終的なゴールは、XRPLメインネットに接続されたEVMサイドチェーンを実現すること」とリップル社のCTOであるDavid Schwartz氏は語っている。

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