ワーナー・ブラザーズ、「ロード・オブ・ザ・リング」のNFTを販売

2022.10.21

米ハリウッドの大手スタジオであるワーナー・ブラザーズは20日、映画「ロード・オブ・ザ・リング」のNFT(非代替性トークン)を販売することを発表した。ハリウッド系の映画スタジオがNFTを提供する事例は初となる。

今回発行されるNFTは合計10,999個で、ユーザーは「ロード・オブ・ザ・リング」のNFTを2つのオプションから選ぶことができる。

1つ目は「Mystery Edition」で、映画の中で登場する3つの場所をモチーフに、コモン、アンコモン、レアのNFTをランダムに鋳造する。これらのNFTを鋳造すると、映画の4Kエクステンデッド版、8時間の特典映像と解説、ロケ地限定の画像やARグッズにアクセスすることができる。同オプションは1枚30ドルのNFTが10,000枚含発行される。2つ目は、「Epic Edition」で、999個のNFTが発行され1枚100ドルかかる。これらのNFTが鋳造されると、映画の中で登場する3つの場所全てのイメージギャラリーやARグッズにアクセスすることができるようだ。また、4Kの本編と8時間の特典映像や解説が含まれる。Mystery Editionには含まれないボーナスイメージギャラリーが含まれ、インタラクティブなナビゲーション体験が可能な完全版となっているようだ。

ワーナー・ブラザーズは、ブロックチェーン技術のスタートアップであるEluvioと提携して今回のNFTを投下している。Eluvioは、イーサリアムに対応したブロックチェーンを通じてNFTを展開、「ロード・オブ・ザ・リング」ファンは「WB Movieverse」にアクセスし、Eluvioメディアウォレットを作成することになる。今回のNFTは、クレジットカード、デビットカード、暗号資産で購入できるようになる予定で、購入後はウォレットから拡張ムービーをストリーミング再生できるという。同サイトによると、あと2つのNFTが近日公開されるという。

ワーナー・ブラザーズのブランドには、「ロード・オブ・ザ・リング」シリーズをはじめ、「ハリー・ポッター」「ゲーム・オブ・スローンズ」「DC」「スクービー・ドゥー」「トムとジェリー」などの多くの有名な作品が含まれている。今後は他作品によるNFT販売にも注目が集まりそうだ。

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