NTTドコモ、今後5～6年で「Web3」に6000億円規模投資

NTTドコモは8日14時頃、第2四半期決算を発表した。営業収益は前年同期比0.7％増の2兆8807億円で、営業利益は前年同期比0.1%増の5765億円で着地した。法人、スマートライフ、コンシューマ通信全てのセグメントが好調に推移した。

決算概要の中で同社は、今後5～6年で「Web3」に5000億円から6000億円規模の投資を行うことも明らかにした。2023年度にWeb3を手がける新会社を設立して事業を始めるようで、ブロックチェーン技術を軸にしたWeb3関連の基盤やサービスを開発するという。具体的には、暗号資産（仮想通貨）の発行や交換、ブロックチェーンウォレット、セキュリティの4つを挙げて技術基盤を開発していくようだ。

今回、同時に、アクセンチュア株式会社とWeb3の普及および社会実装の加速に向けた連携に合意したことを発表している。両社は、Web3の強みを生かして、環境問題の解決や地方創生などに取り組むようで、あらゆる人がWeb3の恩恵や便益を享受できる世界を実現していく。具体的には、「ESG／SDGs領域への適用」「安心・安全なWeb3活用に向けた技術基盤の構築」「Web3人材の育成」の3つの分野で連携を開始するという。

NTTドコモは10月31日、日本発のパブリックブロックチェーンAstar Networkを手がけるStake TechnologiesとWeb3普及に協力して取り組む基本合意を締結したと発表していた。両社はWeb3の特徴のひとつである分散型自律組織（DAO）の考え方を活用した社会課題解決プロジェクトを開始する。地方創生や環境問題への対応など、現代社会が抱える様々な課題に対してドコモが持つ知見とAstar Networkの技術や運営ノウハウを組み合わせることで課題の解消をめざしていくようだ。

NTTドコモは今後、Astar Network、Accenture とともにイニシアティブをとり、DAO型アプローチによって多様な業界・業種からの参加及び連携を図っていくという。投資金額はかなり多く、ドコモ自らがモバイルを軸にしたWeb3で先行するとともに日本発のWeb3産業を育成する狙いもあるという。今後の3社の動向に注目していきたい。

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